農林中央金庫、人事情報基盤をワンプラットフォーム化 その狙いは

農林中央金庫は2023年12月14日、SAP SuccessFactorsを導入したと発表した。同社の人材マネジメントの基本方針と、SAP SuccessFactorsの果たす役割は。

» 2023年12月15日 07時00分 公開
[大島広嵩ITmedia]

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 SAPジャパンは2023年12月14日、農林中央金庫がクラウド人事ソリューションである「SAP SuccessFactors」(以下、SuccessFactors)をタレントマネジメントシステムとして採用し、2023年4月から人事管理および学習管理の機能を新たに導入したと発表した。

農林中央金庫の人材マネジメントの基本方針とは

 農林中央金庫は、「農林水産業と食と地域のくらしを支えるリーディングバンク」の実現に向けて、人材マネジメントの基本方針を「一次産業と地域への貢献意識を持って金融のプロとして自律的にチャレンジ・変革し続ける人材を継続的に支援する」と定めている。そして2023年4月、「自律性」と「専門性」をコンセプトの柱を掲げた人事制度改正を実施した。

 同社は、専門性醸成の単位として設定するジョブグループや職務、機能単位に細分された「ジョブコンピテンシー」による評価と育成や、職務履歴の蓄積、自律的な能力開発を支援するための育成施策の展開、職員の能力や適性、キャリア展望を踏まえた適所適材の配置、登用などを実践している。そして、2018年より利用していたSuccessFactorsの目標管理機能に加え、新たに人事管理と学習管理機能を導入し、新制度における人事情報基盤のワンプラットフォーム化を実現した。

 農林中央金庫は、SuccessFactorsを新しい人事制度におけるタレントマネジメントの基幹システムとして、利活用を促進するとしている。

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