関西電力が海外拠点の管理会計基盤を強化 表計算ソフト運用からどう脱却した

関西電力の海外グループ企業は管理管理基盤の強化が求められていた。従来の表計算ソフトの経営管理からどのように脱却したのだろうか。

» 2024年03月07日 07時00分 公開
[大島広嵩ITmedia]

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 関西電力は、海外グループ企業を通じて、主に日本企業の海外拠点に脱炭素ソリューションを提供している。本事業は太陽光発電システムをはじめとした大規模な設備投資を伴うため、投資管理や将来の収益予測が重要になる。

 海外グループ企業は表計算ソフトで経営管理していたため業務が煩雑化していた。また、事業成長に伴う海外グループ企業の増加を見据え、経営管理基盤の強化が求められていた。

関西電力が“脱”表計算ソフトをした方法

 こうした課題を解決するために、関西電力は2024年3月6日に経営管理クラウド「Loglass 経営管理」を導入したと発表した。実用的なUI設計でデータの収集や集計、可視化をスムーズに実現できることや、必要に応じてカスタマーサクセスのサポートを受けられることが導入の決め手となった。

 関西電力の福澤義隆氏(ソリューション本部 営業部門 海外営業グループ 部長)は、「以前より、海外という見通しが立てづらい事業環境下でも、お客さまへ『日本品質』『関電品質』のサービスを変わらず提供し続けるため、海外グループ企業の経営管理基盤の強化を急務と感じていた。従来の表計算ソフトの管理から脱却するためLoglassの導入を決定した」とコメントした。

 今後、関西電力は海外グループ企業の経営管理体制を強化し、グループ企業が増えることを想定して横展開できる管理会計の仕組みづくりを目指すとしている。

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