「Canva」が国内でディストリビューター契約、法人でも使いやすく SB C&Sとコラボレーションツール

ちょっとしたプレゼンのための「パワポ」のデザインが決まらず残業……といった悩みは、どの企業のビジネスパーソンも経験があることだろう。こうした見えにくい「時間を溶かす作業」を効率化するツールを取り扱う企業が国内でも登場した。

» 2024年10月23日 13時00分 公開
[荒 民雄ITmedia]

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 SB C&Sが、「Canva」(キャンバ)の法人向けプラン「Canva エンタープライズ」「Canva チームス」を2024年10月23日から取り扱う。

 Canvaは190カ国、月間1億人以上のアクティブユーザーを持つ(2023年9月時点)オンラインデザインプラットフォームだ。日本でも20017年からサービスを開始しており、日本向けのテンプレートやフォントも用意されている。今までも個人・法人を問わず活用されてきたが、SB C&Sが契約したことで、日本のディストリビューター、SIer経由で法人単位での導入がしやすくなることが見込まれる。

Canva エンタープライズの機能概要(出典:SB C&Sのプレスリリース)

Canvaとは? なぜデザインプラットフォームが人気なのか

 Canvaはオーストラリアに拠点を置くスタートアップ企業Canva Ptyが提供するオンラインデザインプラットフォームだ。オンラインでプレゼンテーションやSNS、Web向けの画像や動画、印刷物のデザインを作成できる。AIを活用した豊富な機能と、多様でモダンなデザインテンプレートと素材を豊富に用意している点が特徴だ。Webブラウザで操作するため、端末を選ばずに利用できる。

 Canva Japanのカントリー・マネージャーであるKagan Sen氏は今回の発表に当たり、以下の通りのエンドースメントを発表している。

 ビジュアルコンテンツを作成する組織やブランドに対する需要は、今やかつてないほど高まっています。日本の企業にとって、このトレンドに対応し、生産性、コラボレーション、創造性を高めるために必要なツールやプラットフォームをチームに提供することは非常に重要です。「Canva エンタープライズ」と「Canva チームス」を利用することで、企業はワークフローを効率化し、デザインに関するコラボレーションを行い、デザインの経験が浅くても、大規模にオンブランドのビジュアルコンテンツを作成できます。今回の SB C&S との契約により、日本企業における、さらなる Canva 製品の導入拡大を目指します。

法人向けの2プランを取り扱う

 SB C&Sが取り扱うCanvaエンタープライズとCanva チームスは、メンバーのアクセス権の管理や役割設定が可能で、セキュリティーを確保しながらチームでデータを管理できる。

  • Canva エンタープライズ: 高度なセキュリティー、レポート、管理機能およびブランド管理の機能を持つ大規模組織向けに設計されたプラン
  • Canva チームス: Canva Proの機能とチームとして共有・管理するための機能を持つ、中小企業向けプラン

 法人向けの上記プランでは、企業専用のテンプレートやブランドガイドラインを設定したブランドキットを作成して、ライブラリに保存すれば、デザイン作成の効率化と統一性を保つことも可能だ。企業ニーズに合わせたカスタマイズなどに対応した専用サポート窓口も提供する。

 SB C&Sはの全国約1万3000社の販売ネットワークとSaaSの専任チーム「Cloud Service Concierge」を持つ。

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