博報堂と博報堂プロダクツが商談サポートアプリを開発した。AIで商談力の可視化やメモを自動作成し、業務効率化と顧客対応力向上を実現する。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
博報堂と博報堂プロダクツの販売現場課題解決ソリューション開発チームgmoveは2025年1月9日、AIを活用して対面商談の評価や商談メモを自動作成する商談サポートアプリを開発したと発表した。
博報堂DYホールディングスは音声解析技術「CONOOTO」を活用した商談最適化技術の研究を進めている。この技術は商談中の音声データをAIで解析し、スタッフの商談スキルや顧客対応力を可視化するもので、商談内容の評価精度向上やスタッフの育成、業務効率化を実現することを目指している。
多くの業種において、スタッフの商談スキルがブラックボックス化したり、商談メモの情報精度にばらつきがあったりといった課題が存在する。gmoveはこれまでの知見とデータ、独自のAI技術を組み合わせて、対面商談の効率化を図るアプリを開発した。
タブレット端末にアプリをインストールして商談を録音すると、AIが分析評価を行う。評価軸は「会話のラリー」「抑揚」「質問回数」「言い切り」「メリハリ」で、過去のスコアと比較して成長の状況を確認できる。なお、音声の分析や記録の管理はセキュアな環境で行われるとしている。管理職や教育担当者向けには各従業員のスコアを確認するためのダッシュボードを提供する。録音したデータを基に自社用、商談相手用の要約文を生成する機能も備える。
今後、gmoveはさまざまな企業と連携して実証実験を進め、2025年春の正式リリースを目指すとしている。
AIとチャットして営業スキルを磨く Sansanがロールプレイング機能を無償提供 攻略難易度あり
政府、データ利活用制度の方針策定へ 今夏めど
日本銀行がLLM使ってみた 経済分析に有用なのか? 利点と欠点を整理
「AIは信頼できない」 日本のAI投資が縮小か Qlik調査Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.