おやつカンパニー、不正アクセス被害を公表 約17万人の顧客情報に影響かセキュリティニュースアラート

おやつカンパニーは不正アクセスによるシステム障害を発表した。約17万人の顧客情報が影響を受ける可能性があるとされ、セキュリティ対策強化に努めると表明している。

» 2025年03月14日 08時00分 公開
[後藤大地有限会社オングス]

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 おやつカンパニーは2025年3月12日、不正アクセスによるシステム障害が発生したことを公表した。同社の発表によると、2025年3月3日に第三者による不正アクセスが確認され、システムに障害が生じたという。現在、影響範囲の特定や調査を進めており、個人情報の一部が流出した可能性が懸念されている。

不正アクセスによって約17万人の顧客情報が流出の恐れあり

 今回の不正アクセスによって影響を受けた可能性があるのは、2012〜2025年にかけて同社のキャンペーンに当選した約17万人の顧客情報とされている。流出の恐れがある情報は、氏名や住所(郵便番号が含まれる)、電話番号の3点とされ、クレジットカード情報は含まれていない。また従業員450人の勤怠管理システム内の情報も影響を受けた可能性があることも報告されている。

 同社は現在のところ情報の外部流出や不正利用の報告は確認されていないと説明している。しかし、顧客や関係者に対して不審なメールや電話に十分注意するよう呼びかけている。

 本件に関しておやつカンパニーは2025年3月4〜11日にわたって個人情報保護委員会に報告した。この他、顧客の不安を解消するために専用のお問い合わせ窓口を設置し、対応を進めている。問い合わせ窓口の電話番号はおやつカンパニーのお知らせで確認でき、受付時間も記載されている。

 近年、海外だけでなく国内においても企業を標的とした不正アクセスやサイバー攻撃が増加しており、個人情報流出のリスクが高まっている。流出した情報はダークWeb市場などで売買され、犯罪などに利用される可能性がある。企業や組織にはセキュリティ対策の見直しと適切な監視体制の強化が求められている。

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