Microsoftは情報漏えい対策強化に向けてTeamsにスクリーン・キャプチャー防止機能を実装すると発表した。デスクトップアプリケーションやモバイルアプリケーションで利用が可能になるという。
この記事は会員限定です。会員登録すると全てご覧いただけます。
Microsoftは2025年5月5日(現地時間、以下同)から同年5月6日にかけて「Microsoft 365 Roadmap」の情報をアップデートし、「Microsoft Teams」(以下、Teams)に「スクリーン・キャプチャー防止機能」を搭載することを明らかにした。2025年7月からのロールアウトを予定している。Microsoftは今回の取り組みでTeamsの利便性と安全性を同時に高めようとしているようだ。
スクリーン・キャプチャー防止機能はユーザーがスクリーン・キャプチャーを試みたタイミングで会議ウィンドウを黒く表示させ、機密情報を保護する仕組みだ。
スクリーン・キャプチャー防止機能はTeamsのデスクトップアプリケーション(「Windows」版、「macOS」版)、モバイルアプリケーション(「iOS」版、「Android」版)において利用可能となる。対応していないプラットフォームから参加するユーザーについては、会議の内容保全を目的として音声のみのモードに制限されるという説明が記載されている。
スクリーン・キャプチャー防止機能は、会議中に無断にスクリーンショットを撮って機密情報の漏えいを防ぐ狙いがある。もちろん、物理的にスマートフォンやカメラで撮影された場合は防止できない。このため完全とは言えないが、情報漏えいの抑止力として機能する可能性が高い。
なお、スクリーン・キャプチャー防止機能について公開されている情報は、2025年7月からの機能提供予定に関するもののみであり、この機能がデフォルトで有効になるのか、あるいは管理者が設定を制御できる機能になるのか、詳しい運用方法について明らかにされていない。
オンライン会議中のスクリーン・キャプチャーを直接的に防止する機能としてはTeamsの今回の取り組みは先進的なものだろう。これらの機能が標準搭載される可能性を考慮すると、この他のメジャーなオンライン会議サービスに先駆けて広く展開される機能になる可能性がある。
MicrosoftはTeamsの機能強化に継続的に取り組んでおり、さまざまな機能を導入している。同社はTeamsをコミュニケーションサービスとして重要視しており、今後も革新を進め、随時機能強化を図るものとみられる。
NECが仕掛ける“自社ビルSOC”は何がスゴイのか? 新施設をのぞいてみた
日本を標的にした大規模フィッシングキャンペーンが激増 その高度な手口
“偽基地局”による通信傍受や詐欺が深刻化 日本でも本格化の兆し
リーダーが押さえるべきゼロトラストの最新7トレンド ガートナーが提言Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.