AppleはiOSやmacOS、watchOSなど主要製品向けにセキュリティアップデートを公開した。各OSで悪意あるメディア処理やシステム権限昇格、BluetoothやWebKit関連の脆弱性を修正した。
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Appleは2025年5月12日(現地時間)、「iPadOS」「macOS」「watchOS」「tvOS」「visionOS」「Safari」などの主要製品向けにセキュリティアップデートを公開した。
これらのアップデートは複数の脆弱(ぜいじゃく)性に対処し、ユーザーの安全性とプライバシーを強化することを目的としている。深刻度「緊急」の脆弱性も含まれていることから、迅速にアップデートを適用することが求められる。
今回のセキュリティアップデートで修正対象となっている主な脆弱性は以下の通りだ。
AppleJPEG、CoreAudio、CoreGraphics、CoreMedia、ImageIOなどのコンポーネントにおいて、悪意のあるメディアファイルの処理により、アプリの予期しない終了やメモリ破損、情報漏えいのリスクが指摘された。
これらの問題は「iOS 18.5」「iPadOS 18.5」「macOS Sequoia 15.5」「macOS Sonoma 14.7.6」「macOS Ventura 13.7.6」「watchOS 11.5」「tvOS 18.5」「visionOS 2.5」などで修正済みとなっている。
カーネル、afpfs、DiskArbitration、Installerなどのシステムコンポーネントにおいて、特権昇格やシステムの予期しない終了、メモリ破損などの脆弱性が報告された。これらの問題は、macOS Sequoia 15.5、macOS Sonoma 14.7.6、macOS Ventura 13.7.6、watchOS 11.5、tvOS 18.5、visionOS 2.5などで修正済みだ。
Core Bluetooth、Baseband、mDNSResponderなどのコンポーネントにおいて、アプリがユーザーの機密データにアクセスできる可能性や、ネットワークトラフィックの傍受、特権昇格のリスクが指摘された。これらの問題はiOS 18.5、iPadOS 18.5、macOS Sequoia 15.5、watchOS 11.5、tvOS 18.5、visionOS 2.5などで修正済みだ。
WebKitエンジンにおいて、型の混乱やメモリ破損、クロスオリジンデータの漏えいなどの脆弱性が報告された。これらの問題は、Safari 18.5、macOS Ventura 13.7.6、macOS Sonoma 14.7.6、watchOS 11.5、tvOS 18.5、visionOS 2.5などで修正済みとなっている。
iCloud Document Sharing、Security、libexpatなどのコンポーネントにおいて、認証なしでの共有設定変更、メモリリーク、任意コード実行のリスクが指摘された。これらの問題は、iPadOS 17.7.7、macOS Ventura 13.7.6、watchOS 11.5、tvOS 18.5、visionOS 2.5などで修正済み。
次のページで各脆弱性の詳細を確認できる。
脆弱性が修正された製品およびバージョンは以下の通りだ。
日本はApple製品を使用しているユーザーが多いとされている。該当製品を使用している場合、迅速にアップデートを適用することが望まれている。
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