サーバ調達費はまだ上がるのか 半導体市場92%成長が示す構図ITニュースピックアップ

Gartnerの予測によると、世界の半導体市場が2026年に前年比92%増と、1年で約2倍に膨らむという。これを生んでいるのは何か。企業のサーバやPCの調達費にはどう跳ね返るのか。

» 2026年08月26日 07時00分 公開
[ITmedia]

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 Gartnerは2026年8月24日(現地時間)、世界の半導体売上高に関する予測を発表した。予測では、世界の半導体売上高は2026年に約1兆6000億ドルとなる。2025年の8090億ドルから92%増える計算だ。2027年には約1兆9000億ドルに達する見込みだという。同社のベン・リー氏(ディレクターアナリスト)は、半導体産業が根本的に新しい成長局面に入ったと述べる。

 AIデータセンター関連が半導体売上高に占める比率は、2026年の36.5%から2030年には53%を超える。半導体の価値が生まれる場所そのものが移りつつあると同社は指摘する。

 ただ、92%という伸びは、AIサーバの増加だけでは説明が付かない。市場を1年で倍近くに押し上げたのは、半導体の中でも特定の分野に偏った伸びだ。そしてその偏りは、企業のサーバやPCの調達価格に直接影響する。

半導体市場を2倍にした「主役」は何か

 市場の急拡大をけん引しているのはメモリだ。

 Gartnerの予測では、メモリの売上高は2026年に8373億ドルとなり、2027年には1兆ドルを超える。半導体売上高全体に占めるメモリの比率は、2025年の27%から2026年には54%へ上がる。市場の半分をメモリが占める構図だ。

 伸び率はさらに大きい。DRAMの売上高は2026年に246.6%増、NAND型フラッシュメモリは371.9%増になると同社は予測する。出荷数量ではなく、価格の上昇が売上高を押し上げている。2027年には新たな生産能力が市場に入るものの、AIインフラの構築が続いてメモリの消費量が増えるため、需給の逼迫(ひっぱく)は続くと同社は見ている。

 区分別の売上高予測は次の通りだ。

区分 2025年 2026年 2027年
メモリ 2201億ドル 8373億ドル 1兆755億ドル
非メモリ 5890億ドル 7179億ドル 8644億ドル
合計 8090億ドル 1兆5552億ドル 1兆9399億ドル
区分別の売上高予測

 Gartnerのシュリシュ・パント氏(ディレクターアナリスト)は、メモリ市場の構造そのものが変わったと指摘する。

 「AIインフラは、メモリ市場の力学を根本から変えた。2026年は価格の上昇が成長を押し上げているが、AIインフラの構築が続くことや、AIサーバ1台当たりのメモリ搭載量の増加、広帯域メモリ(HBM)への継続的な需要が、2027年以降もメモリの売上高を支える」(パント氏)

AI投資はメモリ以外にも及ぶ

 AI需要の恩恵はメモリだけにとどまらない。AIクラスタが大規模化し、処理速度と消費電力が上がるにつれて、周辺の半導体への投資も増える。投資が向かう領域は次の通りだ。

  • CPU
  • ネットワーク用半導体
  • 電源管理
  • アナログ半導体
  • 光インターコネクト技術

 リー氏は、AIが特定のデバイス分野だけを潤すのではなく、インフラ全体に半導体の事業機会を広げていると述べる。メモリを除いた半導体の売上高は、2025年の5890億ドルから2026年に7179億ドルへ21.9%増え、2027年には8644億ドルに達する見通しだ。

 メモリ価格の高止まりが2027年まで続けば、サーバやPCの更新計画は価格上昇を織り込む必要がある。

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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。

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