減速が懸念されても伸び続けてきたPC需要に、ついに変化が生じた。9四半期続いた連続成長はなぜ途切れたのか。IT部門の調達計画と予算を左右する減速の要因と、PC価格上昇の理由に迫る。
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減速がささやかれつつも伸び続けてきたPC需要に、陰りが生じている。
MicrosoftのOS「Windows 10」のサポート終了に伴う駆け込み需要の反動や、マクロ経済の先行き不透明感によって、2026年はPC需要が鈍化すると見られていた。しかし、2026年第1四半期は2025年を上回る成長ペースで市場が拡大した。
IDCは2026年7月8日(現地時間)、9四半期にわたって拡大が続いていたPC需要が縮小に転じたと発表した。この背景に何があるのか。同社の分析から市場減速の要因を読み解き、PC価格上昇の理由を探る。
IDCによると、PC市場の拡大が止まった主因はメモリの不足にある。とりわけRAMの供給難が響いた形だ。
2026年4〜6月に世界で販売されたPCは前年同期比4.9%減の6820万台。9四半期続いた成長が止まり、初めて前年を下回った。ストレージなど他の部材の不足や地政学的な問題も重なった、とIDCは分析する。
注目すべきは、販売台数が減少する一方で、売上高は増加している点だ。「需要の落ち込みを上回るペースでメーカーが値上げしている」とIDCは指摘する。
同社によると、メモリの需要ひっ迫は2028年初頭まで緩和せず、2026年後半もPC市場の縮小傾向は継続する見通しだ。メーカー各社はさらなる値上げを予定しており、高価格帯製品の在庫水準の高止まりも懸念されている。
IDCによると、メモリを確保できるかどうかが各社の明暗を分ける構図が強化されているようだ。PCメーカー上位5社の動向は次の通りだ。
上位3社がそろって減速する中で、Appleは2025年同期比で約10%成長した。Appleのシェア拡大は、「MacBook Neo」の投入によるものだとIDCは分析している。
IDCは今後予測される変化として、次の3点を挙げる。
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