AIから価値を得る企業は増えた。しかしGartnerは、AIリスクは価値を上回る速さで増大していると指摘する。リスクを上回る速さで価値を積み上げるために、CIOは何から着手すべきなのか。
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Gartnerは2026年10月19日(現地時間)、米国フロリダ州オーランドで開催した年次カンファレンス「Gartner IT Symposium/Xpo 2026」で、AIの価値とリスクに関する見解を発表した。価値とリスクは相互に結び付いており、CIO(最高情報責任者)の課題はリスクより速く価値を積み上げることだという。
AI活用の成果は出始めている。Gartnerが2026年第2四半期に機能部門のリーダー1000人超を対象に実施した調査では、58%が「AI施策から何らかのプラスの価値を得ている」と回答した。ただし、Gartnerのダリル・プラマー氏(バイスプレジデント兼ディスティングイッシュトアナリスト、Gartnerフェロー)は「多くの組織は部分的な成功を収めている一方で、その価値を全社で一貫して再現し、拡大することに苦戦している」と指摘する。
しかも、AIリスクは増大し続けている。CIOやITリーダーはGartnerに対して、自社ではAIリスクがAIの価値を上回る速さで増大していると報告しているという。では、CIOは何から手を付ければよいのか。Gartnerは3つの行動を挙げた。
Gartnerが挙げる3つの行動は、フレームワーク「Gartner Value-Risk Flywheel」の活用と、「AI中央銀行」による安全性とガバナンスの整合、全社での「AI起業家」の育成だ。
前提になるのは「整合」だ。プラマー氏は「CIOの新たな責務は、価値とリスクを整合させ、安全性とガバナンスを整合させることだ。整合こそが鍵だ」と語る。一方で、Gartnerが2026年第3四半期にCIOとITリスク管理責任者303人を対象に実施した調査によると、テクノロジーリスクと事業リスクを整合させているCIOは25%にとどまる。
整合が取れていない例が、自律的にタスクを遂行する「エージェント型AI」を巡る動きだ。Gartnerが2026年第2四半期にCIOとテクノロジーエグゼクティブ2000人超を対象に実施した調査では、71%の組織が今後12カ月以内にエージェント型AIの導入を見込む。これに対して、エージェント型AIのガバナンス体制を既に備えている組織は21%にとどまる。Gartnerのクリスティン・モイヤー氏(バイスプレジデント兼ディスティングイッシュトアナリスト、Gartnerフェロー)は、この不均衡のために、AIがリスクを生み出すより速く価値を生み出すことが難しくなっていると指摘する。
3つの行動の概要は次の通りだ。
プラマー氏はAI中央銀行について「リスクを消し去ることはなく、価値を生み出すこともない。それができるのは人だけだ」と語り、価値創出の担い手としてAI起業家を育てる重要性を強調した。
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本記事は制作段階でChatGPT等の生成系AIサービスを利用していますが、文責は編集部に帰属します。