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携帯電話からの緊急通報に位置情報通知機能を導入──4月1日から
携帯3キャリアは4月1日以降、携帯電話から発信される110番、118番、119番への緊急通報に、発信された場所に関する情報を自動的に付加する「緊急通報位置通知」機能を導入する。
NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの携帯キャリア3社は2007年4月以降、携帯電話などからの緊急通報の際に、発信者の位置を通知することが義務化されるのを受け(2004年5月の記事参照)、「緊急通報位置通知」機能を導入する。
緊急通報位置通知機能は、この機能に対応した携帯電話から110番、118番、119番への緊急通報が発信された際、接続先の警察や海上保安庁、消防などの緊急通報受理機関に、発信された場所に関する情報を自動通知するもの。GPSを使った緊急通報位置通知機能に対応した機種ではGPSによる測位情報を通知し、非対応の機種やGPS測位が利用できない場所での発信の場合には基地局情報を基に算出した位置情報を通知する。
ただ、この機能を利用するためには、緊急通報受理機関側での対応(システムの導入)が必要で、4月1日から運用が開始されるのはまだ一部の地域だけにとどまる。ちなみに4月1日に導入が決まっている地域は以下の通り。
緊急通報受理機関 | 導入予定地域 |
---|---|
警察機関(110番) | 北海道網走支庁管内、東京都(島しょ部の一部を除く)、神奈川県、愛知県、大阪府、奈良県 |
海上保安庁(118番) | 全国 |
消防機関(119番) | (調整中) |
なお、位置情報が自動通知されるようになっても、発信場所屋でな状況によっては正確な位置を把握できない場合もあるため、緊急通報の際に口頭で発信場所や目標物を伝える必要があることに変わりはない。また「184」を付加して緊急通報番号をダイヤルすれば、位置情報を通知せずに通話することも可能だ(ただし人命などに差し迫った危険があると判断した場合、発信者の位置情報を取得することはできる)。
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