LinuxWorld Conference & Expo レポート

Linuxのサービスプロバイダーとして大失敗したリナックスケアが、運用ツールの「Levanta」を引っ提げて戻ってきた。元IBMサーバ担当幹部のライフォードCEO(最高経営責任者)によると、同ソフトウェア製品はIBMのトップエンドに位置するメインフレームコンピュータ上でLinuxを運用しやすくしてくれるという。

SCOのブランドで「UnitedLinux」も推進するカルデラ
Linuxディストリビューターとして知られるカルデラだが、その売り上げのほとんどはUNIX事業から得ている。PCサーバ用のUNIXとしてはブランドが確立された「SCO」に社名を変更することで、「UnitedLinux」を掲げる対レッドハットの戦いも有利に進めようと狙っている。

世界制覇を目指すセキュアなLinux OS
Linuxをセキュアにする課題では、シリコンバレーよりもワシントンD.C.の果たす役割の方が大きそうだ。国家安全保障局は1年前、セキュリティを強化したLinux OS「SELinux」のプロトタイプを開発し、今では各地の大学がその後を引き継いで作業を進めている。

Opinion:サンはマイクロソフトのデスクトップ支配を突き崩せるか?
サンのスコット・マクニーリーCEOは、マイクロソフトによるデスクトップ支配を打ち壊し、サンのハードウェア製品を拡大するのをオープンソースコミュニティーが助けてくれるという大きな野望を抱いていた。彼の野望は遂げられるのか?

Interview:「UNIXとLinuxで顧客に選択肢を提供したい」とカルデラの新CEO
LinuxWorld Conference & Expoでカルデラのマクブライド新CEOに同社の現状やUnitedLinuxの将来について話を聞いた。UNIX関連資産が豊富で経営も安定化に向かっており、また、Linuxにも大きなチャンスがあるとマクブライド氏は話す。彼は、かつてノベル時代に日本に駐在したことがある知日派でもある。

ターボリナックスがSRAの傘下へ
SRAと米ターボリナックスは、SRAがターボリナックスグループ各社を傘下に置き、Linux事業に本格的に参入することを明らかにした。

Interview:「32ビットエントリーサーバ市場は大きなチャンス」とサンの執行副社長
サンで初となる汎用Linuxサーバ「Sun LX50」が早くも国内発表された。その戦略転換は、エンタープライズ市場に激震を引き起こすのだろうか。マーケティングとビジネス開発担当執行副社長、マーク・トリバー氏に話を聞いた。

UNIXのカリスマ、ビル・ジョイがオープンソースに疑問
汎用Linuxサーバを市場に投入したサンのチーフサイエンティスト、ビル・ジョイ氏が、ソフトウェア事業を考えたとき、オープンソースではうまく行かない、と疑問を投げかけた。サンの共同創設者である彼は、UCバークレー校でBSD UNIXを開発したカリスマだ。

サンのLinux旋風、東京にも上陸
サン・マイクロシステムズは、LinuxおよびSolarisに対応する新しいエントリーサーバ「Sun LX50」を発表した。ハイエンドで高いシェアを誇る同社が、x86系のプロセッサを利用してエントリーモデルの製品ラインアップを強化する。

Linuxユーザーがデモ行進
Linux愛好家たちが政治家と有権者にオープンソースの良さをアピールしようとカリフォルニア州サンフランシスコの通りでデモ行進を行った。レッドハットのCTO、マイケル・ティーマン氏を先頭にし、LinuxWorldカンファレンス会場からサンフランシスコ市庁舎まで続く約1.6キロの直線を歩いた。

政府基準のクリアを目指すLinux
サイバースペース・ポリシー・インスティチュートでは、Common CriteriaによるLinux認定の推進を計画している。この構想が成功すれば、たった1つの標準版Linuxが政府に採用されるようになり、Linux企業各社がマイクロソフトなどの大手ソフトウェアメーカー各社と競合しやすくなる。

デスクトップLinuxに拍車をかけるレッドハットとサン
レッドハットが「Advanced Workstation」と呼ばれるデスクトップ向けバージョンを準備しているほか、サンも社内のデスクトップでLinuxを採用したのち、製品化を計画しているという。サンでは9月中旬、さらに詳細なLinux戦略の発表を予定している。

Linuxデスクトップの成功には強力なスイートが不可欠とエリソン氏
オラクルのエリソンCEOがLinuxWorld Conference & Expoに登場し、Officeに対抗できる強力なオープンソース版のデスクトップスイートがなければ、Linuxがすべてのデスクトップに普及するという夢はかなわないと指摘した。

デル、レッドハットの協力を得て新しいLinuxサービスを提供開始
LinuxWorld Conference & Expoで8月13日、デルがLinux向けの新しいサービスを幾つか発表した。幾つかのサービスはデル自体が提供するが、舞台裏ではレッドハットが多くの役割を担うという。

Javaのオープンソースインプリに資金援助するサン
ソフトウェア開発者がJava標準のオープンソースインプリメンテーションを開発するのを援助するため、サンが300万ドルの奨学金プログラムを発表した。Java互換性テストをパスするには多額の資金が必要となるため、それを援助するのが目的だ。

大手ベンダーの出展で沸くLinuxWorld
もはやLinuxはコンピューティングの欠かせない要素となった。サンフランシスコで開幕したLinuxWorldには、IBMやレッドハットだけでなく、サンやマイクロソフトも出展し、製品や計画を発表する。オープンソースという特性を持つLinuxは、多くの開発者らが参画し、優れた改良が行われているのが、大きな強みだ。

レッドハットがAMDのHammer対応版を発表、同チップに弾み
レッドハットがAMDのHammerに対応したRed Hat Linux Advanced Serverをリリースすると発表した。64ビット版のほか、32ビット版も同様に同プロセッサで動作することを保証するという。LinuxWorldでは、Hammer搭載サーバで32ビット版のデモが行われるという。

IBMとVAソフトウェアの提携がオープンソースに波紋
LinuxWorld Conference & ExpoでIBMとVAソフトウェアが提携を発表したが、オープンソースと専有という難しい対立関係を浮き彫りにしている。

ソフトウェアで再起を期すリナックスケア
Linuxのサービスプロバイダーとして大失敗したリナックスケアが、運用ツールの「Levanta」を引っ提げて戻ってきた。元IBMサーバ担当幹部のライフォードCEO(最高経営責任者)によると、同ソフトウェア製品はIBMのトップエンドに位置するメインフレームコンピュータ上でLinuxを運用しやすくしてくれるという。

IBMやHPが大手顧客のLinux採用事例を披露
LinuxWorldを来週に控え、IBMとHPが、大手顧客がLinuxを採用している事例を紹介している。こうした新しい顧客の獲得に関する発表は、新しい技術をコンピュータ業界の主流にしていく重要なフェーズだ。

「Linuxはこれから大きく成長する」とIDC
Linuxの売上は昨年5パーセント縮小したが、ベンダー各社の販売モデルの変更などにより、この先数年で大きく伸びるとIDCは予測している。

Opinion:Solaris 9 vs. メインフレームLinux

Solarisの新バージョンは,Windowsの新バージョンのようにメディアをにぎわすようなたぐいのものではないが,「Solaris 9」は興味深い製品である。どうやらサンは競争を意識し,そこから何かを学んだようだ。


REALITY CHECK:メインフレームLinuxに将来はないのか?

少し奇妙なことが起きている。有名な老舗調査会社であるギガとメタが,ある問題に関して全く正反対の立場をとっているのだ。


Linuxに磨きをかけるサン

サン・マイクロシステムズは,SolarisとLinuxがうまく連携できるよう熱心に作業を進めている。


新たなLinux時代の到来

ここ最近のLinux系宇宙で整列しつつあるのは惑星だけでなく,恒星,衛星,そして太陽すなわちサン(・マイクロシステムズ)までが,かつて成り上がりもの扱いされていたOSの引力に吸い寄せられてグランドクロスを形成しようとしている。


Opinion:Linuxサーバに群がるUNIXベンダーたち

IBMはLinuxに取り組む姿勢を極めて鮮明に打ち出しているため,コンピュータ業界に入ったばかりの人なら,IBMをLinux専門企業だと勘違いしてしまうかもしれない。IBMはこれまでLinuxに10億ドルもの資金を投入しており,同社によると,この投資の成果が現れつつあるという。彼らはLinuxへの投資で何をしようというのか? それは「創造的破壊」である。


デルとオラクルがエンタープライズLinuxの切り込み隊長に

3月1日,都内のホテルで行われた「Oracle Linux Summit 2002 Spring」カンファレンスの基調講演にデルコンピュータの吹野博志会長が登場した。


ブロードバンドがLinux普及の追い風に

日本オラクルは,3月1日に開催した「Oracle Linux Summit 2002 Spring」に合わせ,同社のLinux戦略を解説するプレス向け説明会を行った。


エンタープライズにもOracle Linuxの「静かな激震」

日本オラクルは3月1日,都内のホテルで「Oracle Linux Summit 2002 Spring」カンファレンスを開催した。同社の常務執行役員であり,ミラクル・リナックスの社長も兼務する茂木正之氏は,冒頭のあいさつに立ち,「エンタープライズ分野でもLinuxによる“静かな激震”が始まった」と話した。Linuxによる企業システムの変革を確信する約800名の参加者を前に確かな手ごたえを感じたようだ。


Linux Column:サンの参入でどうなる? Linuxサーバ業界

サン・マイクロシステムズが本格的にLinuxへの参入を決めた。力の入れ具合はSPARCに比べればいまひとつだったが,元々インテルアーキテクチャ用のSolarisも出していた。対応ソフトウェアおよびハードウェアが少ないのが難点だったのだが……。


トピックス:エンタープライズLinuxを推進するOSDL

OSDLジャパンは1月24日,当初の計画通りにOSDLジャパンラボをお披露目するとともに,東芝が20番目のスポンサーとして参画することを発表。OSDLジャパンでは初年度に,最低でも4〜5プロジェクトの案件に関して立ち上げからレポートまでを実現したいという。


Interview:迅速なエンタープライズ機能の実現がLinuxビジネス成功のカギ

日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は10月10日,同社のサーバ製品ブランドである「IBM eServer」シリーズの最新動向をプレス/アナリスト向けに紹介する「IBM Intelligent Infrastructure Event」を都内ホテルで開催し,UNIXサーバやPCサーバの最新テクノロジーを紹介した。そこで,来日した米IBMのLinux担当副社長,スティーブ・ソラッゾ氏に,同社のLinuxビジネス戦略について話を聞いた。