連載
type――テキストファイルの画面への出力:スーパーユーザーのためのWindowsコマンド再入門
GUI全盛の時代にあっても、コマンドラインが利用できれば便利な場面が多いのも事実だ。本連載では、スーパーユーザーを目指すあなたのためにWindowsのコマンドラインを1つずつ解説していく。今回はtypeだ。
type――テキストファイルの画面への出力
UNIX/Linuxでは「cat」
テキストファイルを画面に出力するコマンドで、パイプやリダイレクト処理と合わせて使うことが多い。ファイル名の指定にはワイルドカード(*や?)の利用も可能だ。
オプション | 使用例 | 詳細 |
---|---|---|
ファイル名 | type sample.txt | 指定したテキストファイルを表示する。使用例では、sample.txtを表示している |
ファイル名1 ファイル名2 | type sample1.txt sample2.txt | 使用例は複数のファイルを指定し、表示させている |
ファイル名(ワイルドカード指定) | type sample*.txt | ワイルドカード指定。使用例では、sample*.txtにマッチするファイルすべてを表示している |
ファイル名 | more | type sample.txt | more | パイプ処理を行い、moreコマンドに渡すことによって1画面ずつ表示する |
ファイル名 > ファイル名 | type sample*.txt > all.txt | リダイレクト処理を行い新規ファイルの作成をしている。使用例では、sample*.txtにマッチするすべてのファイルを結合し、all.txtを作成している |
関連記事
- ftype――ファイルタイプを定義し、openコマンドで使用するアプリケーションを指定
- assoc――ファイル拡張子に関連づけられたファイルタイプ情報の表示・変更
- perfmon――パフォーマンスモニタ
- taskmgr――タスクマネージャ
- ntbackup――バックアップ/リストア
- bootcfg――boot.iniの書き換えを行う
- sc――サービスアプリケーションの制御
- tracert――ネットワークでのデータ転送経路を調査
- shutdown――Windows PCの電源オフ/ユーザーのログオフ
- nslookup――DNSサーバを利用した名前解決
- systeminfo――システムのさまざまな情報を取得
- getmac――イーサネットのMACアドレスを調べる
- driverquery――PCにインストールされたドライバおよびその詳細をリスト
- sort――テキストファイルを行単位で並べ替え
- taskkill――実行中のタスク/プロセスを終了
- tasklist――実行中のタスク/プロセスを表示
- at――指定時刻にアプリケーションを実行
- set――環境変数の表示/設定
- fc――ファイルの比較
- compact――ファイルの圧縮/標準、およびフォルダの圧縮/標準指定
- cacls――ファイルのアクセス権(ACL)設定
- rd(rmdir)――フォルダの削除
- del(erase)――ファイルの削除
- more――ファイルなどを1画面ずつ表示
- attrib――ファイル/フォルダの属性変更
- ren(rename)――ファイル名の変更
- move――ファイルの移動、ファイル名やフォルダ名の変更
- xcopy(copy)――ファイルおよびフォルダのコピー
- iisreset――IISの起動・終了・ステータスの確認、およびPCのリブート
- winmsd――Windowsのシステム情報を表示
- start――アプリケーションの実行
- runas――ログオンしているユーザー以外の権限でアプリケーションを実行する
- ipconfig――TCP/IPネットワークの構成情報の表示
- cd(chdir)――ディレクトリの移動
- dir――ディレクトリとファイルの一覧
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.