はるやま商事、基幹システム刷新でコスト10億円削減へ
はるやま商事はグループ会社3社の管理系システムを統一し、決算作業の自動化や適正在庫、予実管理などを効率化する。新システムは2010年に稼働予定だ。
はるやま商事は5月20日、人事、会計、販売情報を扱う基幹業務システムを全面刷新すると発表した。基幹業務パッケージソフトを使い、グループ企業の情報基盤を統一。2010年の春に本格稼働を開始する。10億円のコスト削減効果を見込む。
グループ企業3社が別々に稼働させていた3つの管理系システム基盤を統一し、人材、会計、販売情報を一元管理する仕組みを整える。経営層、部署、店ごとに必要な情報を分析できるようにするほか、サプライチェーンマネジメントソフトも導入し、在庫の回転率を130%に引き上げる。
新システムの稼働により、10億円のコスト削減効果を見込む。内訳は、(1)管理部門の決算作業の自動化による人件費1億円、(2)在庫数の適正化で2億円、(3)販売における予実管理の効率化で6億円、(4)システムのメンテナンスに掛かるコスト1億円――となる。
新たに導入するパッケージソフトは、ワークスアプリケーションズの「COMPANY 人事シリーズ」、「同 会計シリーズ」、「同 サプライチェーン・マネジメントシリーズ」など10製品。「パッケージソフトを導入することで、(既存システムの)仕組みを手直しでき、メンテナンスもワークスアプリケーションズに一任できる」(はるやま商事広報部)といった点を評価し、導入を決めた。
今後は、クラウドコンピューティングを使った基幹システムの運用も検討する。「(外部の)データセンターに情報を預けることで、リスクが発生した時にリアルタイムに復旧できるようにするため」という。
システムを統合する子会社は、広告代理業のミック、紳士服専門店を展開するモリワン、クレジットカード事業を手掛ける日本フィナンシャルサービスの3社。
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