DeNA、1000人規模のグループ情報基盤を「ガルーン 2」で刷新:コストはNotesの半分強に
Lotus Notesやdesknet'sに比べて導入や運用のコストが5年間で半額になるとして、ディー・エヌ・エーは1000人規模が使うグループウェアを「サイボウズ ガルーン 2」に乗り換えた。
「モバゲータウン」などの携帯電話向けサービスを展開するディー・エヌ・エー(DeNA)は、同社のグループ企業を含む1000ユーザーが活用するグループウェアを刷新した。これまで使っていた「Lotus Notes」からサイボウズが提供する大規模企業向けグループウェア「サイボウズ ガルーン 2」に乗り換え、本格稼働を開始した。サイボウズが9月2日に発表した。
DeNAでは、2000年ごろから日本IBMのLotus Notesを導入し、社員名簿や業務処理依頼などの申請書の管理やワークフローの構築に活用していた。管理する情報の増加に伴い、スケジュール機能の強化を図るため、2005年にネオジャパンが提供するグループウェア「desknet's」を導入。業務の拡大に伴う人員増加に伴い、2008年からポータル機能に長けた情報共有基盤システムの導入を検討していた。
現場からは多機能な業務アプリケーションが使えるグループウェアが要望として挙がっていたが、運用のノウハウを蓄積する時間や人件費が余分に掛かると判断。スケジューラーやポータル機能など必要最低限の機能に特化したグループウェアを検討し、ガルーン 2を採用した。
採用の決め手になったのはコスト削減の面。ガルーン 2とWebデータベース「サイボウズ デヂエ」の導入および運用コストの合計を5年間で換算したところ、これまで利用していたLotus Notesおよびdesknet'sと比べて、半分強のコストで利用できることが分かった。アクセス権限の詳細な設定ができることも判断材料だったという。
こうした経緯からガルーン 2を導入し、このほど本格稼働を開始した。NAS(ネットワーク接続ストレージ)やLotus Notesのデータベースに分散していた情報を、ファイル管理機能で一元管理し、必要なデータにたどり着きやすくなった。また、電子メールによる社内情報の共有を減らし、ガルーン 2が持つ「社内メール」と呼ぶ電子掲示板のツールを使うようにした。これにより、電子メールによる外部への情報漏えいを防ぐことができる。
サイボウズ デヂエの無制限版も併せて導入した。ガルーン 2の利用状況についてデヂエを使ったアンケート調査を実施するなど、社内の情報共有を定期的に観察していく。現在はDeNAの情報システム部がデチエを使って工数管理をしているが、これを全社的に実施し、業務の可視化も進めていく予定だ。
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