MSと東芝ソリューション、メディア向けCMSを共同開発 Azure活用も視野
マイクロソフトと東芝ソリューションは新聞業界向けのコンテンツ管理システムを共同開発し2011年春に製品化すると発表した。SharePointおよびOfficeのノウハウを取り入れた製品を開発するほか、Windows Azureを基盤としたシステム開発も視野に入れる。
マイクロソフトと東芝ソリューションは11月24日、新聞、報道業界向けのコンテンツ管理システム(CMS)分野で協業すると発表した。インターネットや携帯電話など新たなメディアが増える中、事業収益の確保を急ぐ同業界向けにコンテンツの編集や管理、配信を行うシステムを2社で開発し、2011年春に製品として提供する計画だ。
2社で開発する新製品の名称は「PressSTREAM DynamicCMS」。素材や組版、広告などの作成に共通するシステム部分であるコンテンツ/ワークフロー/権限管理の機能を集めた製品で、追加機能はアドオンとして組み込む。取材計画や取材・編集内容、記者とデスクの連絡履歴などの各コンテンツを、取材案件と関連付けて自動的に整理できるようになるという。
新製品は、東芝ソリューションの新聞メディア向けコンテンツ管理システム「PressSTREAM Dynamicシリーズ」に、マイクロソフトの「Microsoft SharePoint Server 2007」および「Microsoft Office 2007」を採用して開発する。SharePoint ServerやOfficeとの連携により、従来製品に比べてコストを掛けずに導入できる点が特徴。
PressSTREAM DynamicCMSを中心としたコンテンツ管理製品と、米Microsoftのクラウド型プラットフォーム「Windows Azure Platform」の連携も視野に入れる。Windows Azureを基盤に、共同利用できる新聞制作システムの開発を進める予定だ。
今後は2社で、新聞/報道機関にPressSTREAM Dynamicシリーズのマーケティングやコンサルティング活動を実施。2011年春に製品化を目指すとしている。
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