Google、Aardvark買収でソーシャルサービスを強化
Google Buzzなどのソーシャルサービスに注力しているGoogleが、“ソーシャル検索”サービスの新興企業Aardvarkを買収した。
米Googleは2月12日、ソーシャル検索企業の米Aardvarkの買収で合意に達したと発表した。買収金額など詳細は明らかにしていないが、米Reutersなどによると、買収額は5000万ドルで、取引は2月第3週中に完了する見込みという。
Aardvarkは2007年にGoogle出身者ら4人が創業した、従業員約30人の非公開企業。同社サイトのQ&Aによると、社名のAardvark(ツチブタ)は、土を鼻先で掘って主食のアリを探すツチブタのように、ユーザーの質問の答えを掘り下げて探すというコンセプトから名付けられたという。
同社が提供するソーシャル検索サービス「Aardvark」は、ユーザーが英語で質問を入力すると、Aardvarkコミュニティー内のほかのユーザーが回答する仕組み。アカウント設定時、住んでいる地域や自分が得意とする分野、FacebookやMySpaceなどのソーシャルサービスでの自分のプロフィールを登録する。ソーシャルサービスを設定しておくと、回答者をそのネットワークに限定することもできる。ユーザーが質問を発信すると、Aardvarkが質問の内容や質問者のプロフィールを分析して適切な回答を提供できそうなユーザーを抽出し、回答を促す。質問はAardvarkのサイトからのほか、iPhone、メール、IM、Twitterで発信することもでき、早いときには数分以内に回答を得られる。
買収完了後、AardvarkのサービスはGoogle Labs下で運営される。既存のユーザーはこれまで通り同サービスを利用できる。同社の公式ブログによると、Aardvarkのチームは今後も同サービスの高速化、高機能化に努めるほか、Googleのほかの製品のソーシャル機能の強化にかかわるという。
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