世界の携帯電話シェア、AppleとRIMがMotorolaを抜いてランクアップ:時代はスマートフォンに
BlackBerryのRIMとiPhoneのAppleというスマートフォンメーカーが、それぞれ出荷台数を伸ばし、5位と6位につけた。
米調査会社のiSuppliは5月17日(現地時間)、第1四半期(1〜3月期)の世界の携帯電話出荷台数の統計を発表した。同四半期の全出荷台数は、ホリデーシーズンだった前期比では13.9%減だったが、前年同期比では13.8%増の2億8810万台になった。
スマートフォンが好調で、BlackBerryのメーカー、カナダのResearch In Motion(RIM)とiPhoneの米Appleがシェアを伸ばした。いずれもスマートフォンのみを販売している。前期比で軒並み出荷台数が減っているトップ10メーカーの中で、この2社だけが前期比でも台数を伸ばしており、RIMは8位から5位に、Appleは9位から6位にランクアップした。
メーカー別ランキングの4位までは前期と変わらず、首位のフィンランドのNokiaに韓国のSamsung、LG電子、英Sony Ericssonが続く。前期5位だった米Motorolaは、8位にランクダウンした。
Motorolaの出荷台数減少は、低価格帯の携帯電話から「DROID」などのスマートフォンにシフトする戦略を反映している。iSuppliは「Motorolaはランキングおよびシェアを落としてはいるが、同四半期の収益は前年同期比で19%増となっている。スマートフォンへのシフトにより、同社は収益性を強化し、恐らくまたシェアを取り戻すだろう」とみている。
iSuppliは、スマートフォンの隆盛は今後も続き、2010年のスマートフォンの伸び率は、携帯電話全体の11.3%に対して35.5%になるとみている。
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