英国でiPhoneを販売している携帯キャリアO2が、スマートフォン向けの定額データ通信プランを廃止する。
同社は、AppleのiPhone 4が発売される6月24日から新しい料金プランを導入する。新プランでは、データ通信量が一定基準を超えると追加料金が発生する定額従量制を採用する。既存の加入者は、現在の契約が終了するまでは定額データ通信プランを継続できる。
新プランでは、例えば月額25ポンドで500Mバイトまでのデータ通信を利用できる。最も高価な月額60ポンドのプランには、1Gバイトまでのデータ通信が含まれる(25ポンドのプランには100分の無料通話、60ポンドのプランには無制限の無料通話も含まれる)。
O2は、新しいプランを導入した場合、加入者の97%は追加料金を支払わなくてもいいと見込んでいる。最も低い基準の500Mバイトでも、O2加入者の平均データ通信量の2.5倍という。
携帯キャリア各社は、スマートフォン人気の高まりとともにデータ通信量が増大し、ネットワークへの負荷が高まっていることに苦慮している。6月初めには、米キャリアAT&TがiPhoneなどのスマートフォン向けの定額データプランを廃止した。日本のiPhone独占キャリアであるソフトバンクは、現時点では定額制廃止の具体的な計画はないとしている。
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