Apple、iPadから印刷できる「AirPrint」を発表――HPのプリンタに対応
Appleが次期OS「iOS 4.2」に搭載する無線プリント機能「AirPrint」を発表した。まずはHPのクラウド印刷サービス「ePrint」対応プリンタでの印刷が可能になる。iOS 4.2のリリースは11月の予定だ。
米Appleは9月15日(現地時間)、次期モバイルOS「iOS 4.2」に搭載する無線印刷機能「AirPrint」のβ版をリリースしたと発表した。iPad、iPhone、iPod touchから無線対応プリンタにアクセスし、プリントできるようになる。この機能を搭載するiOS 4.2も同日β版が開発者向けに公開された。正式版は11月リリースの予定だ。
AirPrintは、Wi-Fi経由でネットワーク上のプリンタを自動的に見つけ出し、ファイルをプリントアウトするiOSの機能。ドライバやソフトウェアのインストールは必要ない。低価格のインクジェットプリンタから企業向けのレーザープリンタまで、幅広いレベルのプリンタに対応するという。また、MacあるいはPCが共有しているプリンタからも出力が可能だ。
まずは、米Hewlett-Packard(HP)のクラウドベースの印刷サービス「ePrint」対応プリンタで利用可能になる。
HPのePrintは、プリンタに固有のメールアドレスを持たせ、端末からこのアドレスを指定することで印刷できるようにするサービス。コンシューマー向けシリーズの「HP Photosmart」や、企業向けの「Officejet」「Officejet Pro」「LaserJet Pro」などでこのサービスを利用できる。
HPのイメージング&印刷部門のビオメッシュ・ジョシ氏はAppleの発表文で「Appleと協力し、ホリデーシーズンに間に合うタイミングでAirPrintを提供できることを嬉しく思う」と語った。
HPは2008年に、iPhoneとiPod touchに保存した写真をHP製プリンタに無線経由で印刷できるiPhoneアプリ「HP iPrint Photo」を公開している。
企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック
関連キーワード
ビジネスプリンタ2010 Autumn | iOS 4 | プリンタ | iPhoneで印刷 | Apple | iPod touch | iPad | HP Officejet | クラウドコンピューティング | HP LaserJet | HP Photosmart | HP
関連記事
- 新型iPod touchはビジネスに進出するか?
- どこでも、どんなデバイスからも印刷できる「ePrint Platform」で勝負するHPのプリンタ戦略
- Google、クラウド印刷サービス「Google Cloud Print」を発表
「Google Cloud Print」は、プリンタドライバ不要のクラウドを利用する印刷サービス。Googleはまず「Google Chrome OS」で採用し、将来的にはAndroid携帯やiPhoneなど、あらゆる端末で利用できるようにする計画だ。 - iPhoneから無線で写真をプリント 「HP iPrint Photo」登場
- iOS 4.1アップデートは“来週”配信 iOS 4.2は11月
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.