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IBM、ネットワーク機器ベンダーのBLADE Network Technologiesを買収
IBMがクラウド環境でのネットワークレベルのデータ配信高速化を目的に、スイッチベンダーのBLADE Networkを買収した。
米IBMは9月27日(現地時間)、ネットワーク機器ベンダーのBLADE Network Technologiesを買収することで合意に達したと発表した。買収総額など詳細は公表していない。取引は10〜12月期に完了する見込み。
BLADE Networkは、2006年創業のカリフォルニア州サンタクララに拠点を置く非公開企業。ブレードサーバとスイッチなどのハードウェアと、ワークロードを仮想化・管理するソフトウェアを提供している。同社の製品は、IBMのほか、米Hewlett-Packard(HP)、NEC、米VMwareなどの製品に組み込まれている。IBMとは2002年から提携しており、これまで同社が販売したSysem xおよびBladeCenterの50%以上にBLADE Networkの製品が組み込まれているという。
IBMはこの買収により、ビジネス分析やクラウドコンピューティングなどでのシステム間の情報配信のスピードをネットワークのレベルで向上させ、かつデータセンターのコストを削減できるとしている。また、BLADE Networksのソフトウェアはサーバをネットワークに密に統合し、クラウド上の多数の仮想マシンで大量のワークロードを稼働させることができるという。
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