MicrosoftとHP、企業向けクラウドサービスアプライアンスを発表
両社が2010年1月に締結した2億5000万ドル規模の提携の成果として、データウェアハウスやBI向けのターンキーシステム4製品を発表した。
米Microsoftと米Hewlett-Packard(HP)は1月19日(現地時間)、両社の企業向け製品やサービスを統合したターンキー型アプライアンスを発表した。2010年1月に発表した2億5000万ドル規模のクラウド事業に関連する提携の最初の成果となる。
今回発表したのは「HP Business Decision Appliance」「HP Enterprise Data Warehouse Appliance」「HP E5000 Messaging System for Microsoft Exchange Server」「HP Business Data Warehouse Appliance」の4製品。いずれもハードウェア、ソフトウェア、コンサルティング、サポートを導入しやすいユニットに統合したものになっている。アプライアンスは各アプリケーションに合わせて調整してあるため、顧客は数時間で導入できるという。
HP Business Decision ApplianceはSharePointを中心とするBIシステムで、SharePoint 2010、SQL Server 2008 R2、Windows Server 2008 R2がHPのサーバにプリインストールされている。同日発売で、価格は3年間のサポート付きで2万8000ドルから。SharePointとSQL Serverのライセンスは別売。
HP Enterprise Data Warehouse ApplianceはSQL Server 2008 R2 Parallel Data WarehouseとWindows Server 2008 R2がプリインストールされたデータウェアハウスシステム。40台までのサーバとストレージモジュールで構成されており、38〜500T(テラ)バイトのデータベースに対応する。同日発売で、価格は200万ドルから。
HP E5000 Messaging System for Microsoft Exchange ServerはExchange Server 2010向けにチューニングされたメッセージングシステム。発売は3月で、価格は3万6000ドルから。
HP Business Data Warehouse ApplianceはHP Enterprise Data Warehouse Applianceを中堅・中小企業(SMB)向けにしたもので、6月に発売の見込み。価格は発表されていない。
両社は発表文で、重要なビジネスアプリケーションの導入は非常に複雑な設定を要するため、導入に成功する企業はわずか32%だったとし、一連のアプライアンスの提供を通じて企業のビジネスアプリ導入を支援していくという。
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