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プライベートクラウドの導入が本格化 管理ソフト市場は年率40%成長
IDC Japanによれば、国内プライベートクラウド管理ソフトウェア市場は2015年まで年平均成長率42.7%で成長を続け、2015年には200億円規模になる見通しだ。
IT調査会社のIDC Japanは9月14日、「国内プライベートクラウド管理ソフトウェア市場予測」を発表した。2010年の市場規模は前年比66.3%増の33億7900万円。2010〜2015年は年平均成長率42.7%の成長を続け、2015年には200億円規模になる見通しだ。
同社が5月に国内企業245社を対象に実施したアンケート調査によると、既にサーバ仮想化を実施している企業のうち、プライベートクラウドの構築を進めている企業は36.7%、今後計画しているという企業は17.7%となり、「仮想化からプライベートクラウドへ進む意向のある企業は50%を超える結果」となった。また、プライベートクラウドの構築を進めている企業のおよそ半数が、今後2年以内に管理ソフトの導入を予定しているという結果も出た。
同社は今後のプライベートクラウド管理ソフトの市場動向として、「短期的にはサーバ仮想化からの延長として導入されやすいITリソース管理とプロビジョニングが市場をけん引していき、2013年頃からサービス管理の本格的な導入が進んでいく」と予測している。
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