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2011年のBPOサービス市場は3年ぶりのプラス成長――IDC予測
2011年の国内BPOサービス市場は前年比1%増の8288億円と、3年ぶりのプラス成長になるとIDC Japanが予測。
IT調査会社のIDC Japanは11月16日、ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とビジネスコンサルティングサービスで構成する「国内ビジネスサービス市場規模」に関する予測を発表した。2011年の同市場規模は前年比0.9%増の1兆874億円と、3年ぶりのプラス成長を見込む。
2011年の国内BPOサービス(人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買の4分野)市場規模は前年比1%増の8288億円と、3年ぶりのプラス成長になるという。東日本大震災や景気の冷え込みによる影響で、人事分野のBPOサービス市場はマイナス成長になるものの、それ以外の全分野でプラス成長を見込む。2010〜2015年の国内BPOサービス市場規模は年平均成長率3.3%で推移し、2015年には9674億円規模になると予測している。
国内ビジネスコンサルティング市場規模も、2011年には前年比0.3%増の2585億円になるとみる。同社は「経済状況の悪化懸念から企業はコンサルティング支出に慎重な一方で、グローバル化支援、IFRS(国際財務報告基準)導入支援、災害対策/事業継続性強化、デューデリジェンスなどM&A関連の需要といった案件が多く存在している」とし、2010〜2015年の同市場は年平均成長率4.3%で推移し、2015年には3187億円規模になると予測している。
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