“脅威未満”のリスクも検出 「ノートン モバイルセキュリティ」の最新版
個人向けモバイルセキュリティソフト「ノートン モバイルセキュリティ」の最新版が発売。マルウェア未満の危険度という“グレーウェア”も検出できるようにしたという。
シマンテックは12月5日、個人向けモバイルセキュリティソフト「ノートン モバイルセキュリティ」の最新版を発表した。一部機能をiOSに対応させたほか、マルウェア未満の危険度という“グレーウェア”も検出する機能を搭載。1年版(2980円)と2年版(5480円)を用意し、同社直販サイトと全国の量販店で販売する。
ノートン モバイルセキュリティは、悪質サイトへのアクセス遮断やアプリのウイルススキャン、端末紛失時の遠隔ロック/データ消去といった機能を備えたモバイルセキュリティソフト。新バージョンは、「マルウェアほどの脅威ではないがユーザーに迷惑をかけるアプリ」(シマンテックの吉田一貫氏)も検出する機能を搭載したという。
吉田氏によれば、スマートフォンの普及に伴い、端末から個人情報を抜き取ることに特化したモバイルアドウェア「マッドウェア」が急増している。これに感染すると、身に覚えのない迷惑なアラート通知が届くようになったり、着信音を“乗っ取られ”たり、邪魔なテキスト広告が表示される――などの被害が及ぶ可能性があるという。
新バージョンはマルウェアに加え、マッドウェアなどを内包した“グレーなアプリ”もスキャンできる機能を搭載。個人情報を漏えいさせる恐れのあるアプリのインストールを未然に防げるほか、インストール後にも通知を受けられ、該当アプリを使い続けるかアンインストールするかを選べるようになっている。
スマートフォン内のアドレス帳をクラウド経由でバックアップ/復元する機能も搭載した。新たにiOS版アプリも提供し、OSが異なる複数の端末間で連絡先を同期できる機能も搭載。これにより、例えばiOS端末内のアドレス帳をクラウド上にバックアップし、Android端末に復元する(あるいはその逆)――といった使い方も可能だ。
端末の紛失・盗難時に備える機能も充実させた。Android端末の紛失時、探しやすいように警報音を鳴らす「スクリーム警報」機能を備えるほか、Web上の管理画面から端末の現在地を表示する機能も搭載している。
iOS版アプリでは、まずは連絡先バックアップ機能と端末検索機能のみを提供。今後、セキュリティ対策機能などを随時追加していくという。
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