弥生がモバイル対応を強化 スマホアプリ開発ベンチャーと資本提携
弥生がスマートフォンアプリ開発などを手がけるクラウドキャストに出資。弥生シリーズ連携アプリの開発、販売などを支援し、弥生製品のモバイル対応を強化する。
弥生は5月29日、スマートフォンアプリ開発などを手がけるクラウドキャストと資本・業務提携を結んだと発表した。クラウドキャストが提供する弥生シリーズ連携アプリの開発、販売などを支援し、弥生製品のモバイル対応を強化する考えだ。
クラウドキャストは、日本マイクロソフト出身の星川高志氏が2011年に設立したベンチャー企業。弥生が同年秋に開催した「弥生スマートフォンアプリコンテスト」の「弥生シリーズ連携アプリ」部門でグランプリを受賞するなど、これまでも弥生との間で協業してきたという。
同社が手がけるスマートフォンアプリ「bizNote」は、スマートフォン上で経費管理や予算管理を行えるアプリ。現在、弥生会計形式での書き出しに対応する「bizNote for 弥生会計」(iPhone/Android/Windows Phone)と、レシート写真を読み取って自動で支出金を入力できる「bizNote Rec」(iPhone向け)の2タイプを公開している。
今後、弥生はクラウドキャストの製品開発やマーケティング活動を支援し、弥生連携アプリの普及を図る。これにより、スマートフォンから弥生シリーズに「カジュアルに支出を入力したい」といったユーザーニーズに応え、新規顧客を獲得していく考えだ。
弥生の岡本浩一郎社長は「2000年代後半までは、Windows向けのデスクトップアプリケーションのみを提供していれば十分だったが、今ではMacやスマートフォン、タブレットなどさまざまなプラットフォームが普及しつつある。今後は自社だけで全てのプラットフォームをカバーするのでなく、外部企業と協業しながらマルチプラットフォーム対応を進めていく」と話している。
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入出金などのデータを専用サイトに登録することで経営状況を容易に把握でき、提携する会計事務所ではデータの取得を通じて報告書作成などの業務を効率化できるという。
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