Facebook、個人ユーザーにも信頼度スコア──フェイクニュース対策で
Facebookは、投稿の真偽ではなく自分の好き嫌いでコンテンツを不正だと報告するユーザーが増えたことを受け、ユーザーに信頼度スコアを付けるようにしたとWashington Postのインタビューで明らかにした。
米Facebookが独自の方法で個人ユーザーの信頼度を評価している──米Washington Postが8月21日(現地時間)、Facebookのプロダクトマネジャー、テッサ・ライオンズ氏のインタビュー記事でそう報じた。
個人ユーザーのスコアは0〜1の評価で、ユーザーの信頼性の絶対的指標ではなく、フェイクニュース(虚偽ニュース)拡散対策の一環だとライオンズ氏は説明した。
Facebookはサービス上で拡散したフェイクニュースにより2016年の米大統領選の結果に影響を与えたと批判され、それ以降フェイクニュース対策に取り組んでいる。
同社は1月、フェイクニュース対策として、ユーザー評価によるメディアのランク付けを実施すると発表した。
Facebookだけでなく、問題コンテンツの発見にユーザーからの報告を参考にしているSNSは多い。だが、Facebookがユーザーに報告のための機能を多数提供するにつれ、コンテンツがフェイクかどうかではなく、自分が同意できないイデオロギーや単に気にくわないコンテンツをフェイクだと報告するユーザーが増えたという。
Facebookはユーザーからの報告をそのまま反映させてはおらず、第三者のファクトチェッカー機関に確認してもらった上で反映させている。
このシステムにより、頻繁に報告するユーザーについて、そのユーザーの報告の信頼性が判断できる。
このスコアはユーザーからは見えないし、その判定方法についても公表しない。公表すれば、また“bad actor”に悪用されてしまうからだとライオンズ氏は説明した。
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