左利きとして生活していると、左右の向きが違って使いにくい製品に出会うことが多いですよね。日常生活でよく使う物なら、ぜひ「左利きグッズ」で快適度をアップさせましょう。
今回は毎日使う機会が多い、包丁、ピーラー、フライ返しなどキッチン用品を中心に、左利きグッズの選び方とおすすめの製品を紹介します。
包丁は、片面に刃が付いている「片刃仕様」と、両面に刃が付いている「両刃仕様」の大きく2種類に分けられます。両刃仕様なら利き手に関係なく使えるのでおすすめです。両面に刃があるので、右からでも左からでも食材をさばけます。右利きの家族と包丁を共有する場合も便利です。
片刃の場合は、右手と左手のどちらか一方で使いやすいように設計されています。左利きの人が右利き用を買ってしまうと、とても切りにくくなり、食材がボロボロになってしまう可能性があります。片刃仕様を選ぶ際は、その製品が左利き用なのか必ず確認しましょう。
用途に合った包丁を選ぶことも大切です。一般的な家庭用の包丁としては、三徳包丁がよいでしょう。大きな食材を切る場合は、刃渡り20センチほどある牛刀包丁がおすすめ。
本格的に魚をさばきたいなら、先端が鋭く刃に厚みがある出刃包丁。果物の皮をむいたり飾り切りなど細かな作業をする場合は、ペティナイフが向いています。
ピーラーは、主に「T型」と「I型」の2つのタイプに分けられます。T型は一般的によく使われているタイプ。刃幅が広く、ニンジンや大根、レンコン、サツマイモなど縦長の野菜の皮をむくのに適しています。
I型はペンのような形状が特徴的なタイプ。ナイフで果物の皮をむくようなイメージで使うグッズです。小回りが利くので、リンゴや桃などの球体の皮をむくのに最適です。
左利きの人には、I型のピーラーがおすすめ。I型ならどちらの手でも使い勝手はほとんど変わりません。左利きでT型を使うなら、刃が平行になっているモデルを選びましょう。
右利き用に刃が傾いている製品だと、左利きの人は手首をひねって使うことになるので注意が必要です。中には、左利き専用として左利きの人が使いやすい角度に刃が傾いているモデルもありますので、そちらもチェックしてみてください。
フライ返しには、「ビーター型」と「ターナー型」の2つのタイプがあります。ビーター型は先端に角度が付いており、ターナー型には角度が付いていません。ターナー型は先端が左右対称なので、右利きでも左利きでも同じように使えます。
ビーター型は先端が斜めになっており、先端部分でフライパンにこびりついた食材を剝がすことができます。ただし、右利き用に角度が調整されている場合、左利きの人が使うと、食材をひっくり返したり皿に盛りつけたりする際に、とても不便です。
ビーター型を使う場合は、左利き用に角度が調整されている製品を選びましょう。
下村工業の「MFN-101 Fine 三徳170mm」は、肉や魚、野菜などさまざまなものを切るのに適した三徳包丁です。万能包丁として幅広いシーンで活躍します。
高硬度のAUS10材を芯材に使い、その周りにはステンレス鋼を採用。鋭い切れ味が実現されており、軽い力で食材をカットできます。
持ち手は指になじむ形状で、握りやすく滑りにくくなっているため、安心して使用できます。食洗機や乾燥機に対応しているモデルです。販売価格は3700円前後です。
貝印の「関孫六 碧寿ST和包丁 出刃150mm 左利き用」は、左利き用の出刃包丁です。伝統的な本格刃付けによって生み出された鋭い切れ味が魅力の製品です。
魚を三枚におろすときなど、本格的な調理を行う際に活躍します。刀身にはステンレスを使用しており、サビに強いのも特徴の一つです。持ち手には、耐水性に優れたプラスチックを使っています。販売価格は4400円(税込、以下同)です。
飯田屋の「エバーピーラー左利き用」は、T型の左利き専用ピーラーです。ピーラーの先端が斜めに傾いており、左利きの人が力を入れやすい形状になっています。
高級包丁に使われるような超硬質ステンレスを採用。抜群の切れ味を誇り、軽い力で野菜の皮をむくことができます。極薄にカットできるので、野菜の食べられる部分までごっそり切り落としてしまうという心配はありません。販売価格は2200円です。
OXOの「タテ型ピーラー」は、利き手に関係なく使えるI型のピーラー。ごぼうやニンジンなどの細長い野菜や、りんごやジャガイモなどの丸い形の食材の皮をむくのに役立ちます。
ステンレス製の切れ味の優れた刃を搭載。丸いものはナイフで皮むきするときのように刃を添えて、食材を回転させながらむいていきます。細長いものは手前から奥に刃を移動させて、皮を剝がしていきます。
ピーラーの先端でジャガイモの芽を取ることもできます。持ち手はしっかり握れる太さがあり、滑りにくい仕様です。販売価格は1000円前後です。
サンクラフトの「ナイロンビーター AL-62」は、左利き用のフライ返しです。先端部分は左利きの人が使いやすい形状を採用し、調理や盛り付けがスムーズにできます。
ナイロン製なので、しっかり強度がありつつ、ステンレスなどに比べて柔らかいという特徴もあります。そのため、ステンレス製のようにフライパンのテフロン加工を削ってしまうという心配はそこまでありません。
重さは約70グラムと軽量。販売価格は1100円前後です。
ナガオの「燕三条 横口レードル 左利き用」は、お玉の端が細くなっているタイプのレードル。左利きの人が使いやすい形状で、器の外からスープなどをきれいに注ぐことができます。
さびにくいステンレス製で、容量は70cc。販売価格は750円前後です。
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