あと少しで夏を迎えます。夏と言えば、手軽に食べられる「そうめん」「ひやむぎ」が欠かせません。
この記事ではAmazonや楽天市場といったWeb通販サイトにおける人気ランキングをもとに、おすすめのそうめんとひやむぎを紹介します。
そうめん(素麺)もひやむぎ(冷や麦)も、主に小麦粉と食塩と水を使って作っている点では共通しています。もっといえば、「うどん」や「きしめん」も同様の材料で作られています。
JAS(日本農林規格)では、これら4種類のめんを乾燥させた「干しめん類」について、長径(だ円の長い方の直径)/幅と厚さによって以下の通り分類しています。厳密には、製法の一部にも違いがあるのですが、今回は説明を割愛します。
機械を使って作られる機械製麺の場合、「細いものがそうめん、少し太いものがひやむぎ」と区別ができます。そのためゆでる時間を短縮したい場合は「そうめん」を、食べ応えを重視したい場合は「ひやむぎ」を選ぶとよいでしょう。
しかし、手延べの場合、そうめんとひやむぎに規格上の違いはありません。先述の通り、特にそうめんの場合は、機械製麺よりもめんが太くなる傾向にあります。食べた時の“こし”を重視する場合は、手延べのそうめん/ひやむぎをおすすめします。
冷やして食べる場合、一般的なそうめんは1分30秒から3分ゆでます。にゅうめん(温かいそうめん)として楽しむ場合は、温かい汁をかけることを想定してもう少し短くゆでるようにしましょう。
日清フーズの乾麺「熟成極み」シリーズのそうめんです。パッケージは320g(80g×4束)となっています。
同社独自の「多加水加熱熟成製法」によって、なめらかさとのどごしの良さを追求したといいます。標準のゆで時間は約2分で、電子レンジでの調理も想定しています(パスタ/乾麺用のプラスチック容器が必要です)。
はくばくのそうめんです。パッケージは400g(100g×4束)となっています。
先述の通り、一般的なそうめんは食塩を利用するのですが、この商品は食塩を一切使っていないことが特徴です。塩分を気にする人でも安心して食べられます。めんが短め(18cm)で、ゆでた後の「ゆでこぼし」も不要なので、事前にゆでずに鍋などに投入することもできます。
特に機械製麺の場合、ひやむぎはそうめんよりも“太め”です。よりしっかりとした食べ応えを得たいなら、ひやむぎを選ぶとよいでしょう。
昭和産業のひやむぎです。パッケージは1kg(100g×10束)となっています。
多加水練り上げと生地熟成をすることで、ゆでることによるめんの“のび”を遅くすると同時に、コシを強めています。
日清フーズの「ナンバーワン」シリーズのひやむぎです。内容量は200gです。
同社のひやむぎとしてはスタンダードな製品で、1〜2人で食べきるのにちょうど良いサイズとなっています。価格も手頃です。
さぬきシセイのひやむぎです。パッケージは600g(100g×6束)となっています。
手打ち讃岐うどんの「足踏み」工程を機械化した「折り重ね製法」を適用することで、コシの強いひやむぎとなっていることが特徴です。
手延べのそうめんとひやむぎは、家庭で消費する分に加えて、贈答品として販売されるものも多いことが特徴です。先述の通り、手延べの場合は規格上「そうめん」と「ひやむぎ」を物理的に区別することはできませんが、そうめんはひやむぎよりもめんを細くする傾向にあります。
「揖保乃糸」は、兵庫県手延素麺協同組合が保有する手延べそうめん/ひやむぎのブランドで、実際の製品は同組合に所属する会社が作っています。この製品は揖保乃糸ブランドの中では2番目にグレードの高い「特級品」の贈答用パッケージ(50g×20束)です。
特級品は毎年12月〜翌年2月まで製造されるもので、組合が指定した製造者にのみ製造が許されています。めんの太さは0.65〜0.7mmの範囲です。
竹田製粉製麺工場の手延べそうめんです。パッケージには100g×3束が10袋入っています。
「半田そうめん」は徳島県つるぎ町の半田地区で作られるもので、このそうめんも半田地区で作られたものです。一般的なそうめんと比べるとめんが太めで、機械打ち麺の基準に当てはめると「ひやむぎ」に相当しますが、過去から「そうめん」を名乗っていた経緯などが認められ、そうめんを名乗っています(手延べに限り「そうめん」と「ひやむぎ」の区別がない理由でもあります)。
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