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» 2021年05月09日 16時30分 公開

「エアコンの室内機」掃除はどうすればいい? いろいろなオプションを考えてみよう【2020年5月版】

間もなく、エアコン(クーラー)の本格的な稼働時期を迎えます。稼働の点検のついでに掃除をしようとする人も少なくないでしょう。室内機の掃除において気を付けるべきポイントをチェックします。

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 5月に入り、暑い日も出てきました。「そろそろエアコン(クーラー)を動かそうかな……」と考えている人もいると思います。しかし、しばらく稼働しなかったエアコンはホコリなどで汚れている可能性もあります。きちんと掃除をすれば、動作効率が向上し電気代の節約になりますし、何より快適に使えます。

 しかし、問題はどうやって掃除をするのかという点にあります。この記事では、エアコンの掃除についてポイントをチェックしていきます。

おことわり

 ここで紹介するエアコンの清掃(メンテナンス)方法は、あくまでも一般的な方法であり、メーカーや機種によって手順や方法が異なる場合、対応していない場合もあります。エアコンの清掃は、お使いの機種(モデル)の取扱説明書を熟読した上で行ってください。

 また、記事中ではエアコンのメーカーが推奨しない掃除法も一部紹介しています。実施した結果について責任は負いかねますのでご了承ください。


エアコンのイメージ 本格稼働する前にエアコンを掃除しましょう

室内機のフィルター掃除は誰でもできる

 エアコンは、基本的に「室内機」と「室外機」がペアとなって働きます。室内機は、室内の空気を取り込み、室外機と熱をやりとりする役割を担います。

 室内の空気は「フィルター」を通して取り込まれます。その空気にはホコリも多分に含まれています。つまり、エアコンのフィルターはすぐにホコリで汚れてしまうのです。ホコリが多くたまると、一度に取り込める空気の量が減り、動作効率が悪化します。さらに、このホコリに湿気(水分)が結び付くとカビが発生することもあり、結果としてエアコンを通してカビを含んだ空気をまき散らしてしまう恐れがあります。

 エアコンを動かす前に、まずエアコンのフィルターにホコリがたまっていないかどうかチェックしましょう。ホコリが少量なら、掃除機などを使って吸い取ればOKです。ホコリが多い場合は、フィルターを取り外して作業するとより効率的です。

 ホコリや汚れがしつこい場合は、ホコリをある程度取り除いてからフィルターを水洗いすると良いでしょう。汚れがしつこい場合は、薄めた食器用洗剤と歯ブラシなどでこすり洗いをしてから水でよく洗い流してください。水洗いしたフィルターは、しっかりと乾かしてから室内機に取り付けます。

 フィルターの掃除は、エアコンを本格的に運用する前はもちろんですが、運用中も2〜3週間に1回は実施するようにしてください。

エアコンフィルター エアコンの室内機のフィルターは比較的簡単にアクセスできます。ホコリがあまり多くない場合は取り付けたまま掃除機などで吸い込みましょう(アクセスや取り外す方法は、必ず取扱説明書を読んでください

「自動清掃機能付き」でも掃除は必要!

 中〜高価格帯のモデルを中心に、室内機に「自動清掃機能」を備えるエアコンもあります。何をもって「自動清掃」とするのはメーカーやモデルによって異なりますが、フィルターのホコリを自動的に除去するという自動清掃機能を備えているモデルもあります。

 この方式の場合、自動除去されるホコリはダストボックスに貯蔵されます。フィルターそのものの掃除の頻度は減らせますがダストボックスの清掃は定期的に行う必要はあります。また、自動清掃機能でも取りきれないホコリもあるので、フィルターも定期的にチェックするようにしましょう。

ホコリの吸い込みを極力抑えたい場合は?

 多くの室内機は、正面か上部から空気を吸い込み、温度を調節した空気を下部から吹き出します。

 空気の吸い込み口に「プリフィルター」(フィルターの前段階に付けるフィルター)を装着すれば、熱交換器(熱変換器)の前にある本体のフィルターに付くホコリや汚れを減らせます。

 ただし、構造上、外部にプリフィルターを付けられない室内機もあります。エアコン本体の取扱説明書や、プリフィルターの製品説明をよく読んで、利用の可否を確認してから購入するようにしましょう。

できれば室内機の「熱交換器」も掃除したいが……

 一般的なエアコンでは、室内機と室外機が熱を“交換”することによって空気の温度を調整します。先に述べた室内機のフィルターは、室内機の「熱交換器」の手前に用意されているのですが、フィルターでは取りきれないホコリや汚れが熱交換器に付着します。ホコリや汚れに水分が付いてカビが生じる可能性も、フィルターと同様にあります。

 ただ、フィルターとは異なり、熱交換器は室内機から取り外せません。また、熱交換をするためのフィン(切れ込み)が非常にきめ細かいため、ホコリは掃除機などで吸い出せるものの、付着した汚れやカビまでは取りきれません。

 「エアコンを試運転したらかび臭い」という場合、熱交換器の本格的な清掃が必要です。ただ、フィルターの清掃とは異なり、熱交換器の清掃には慎重な判断が求められます。

熱交換器 熱交換器には細かいフィンが付いています。掃除機でホコリをある程度吸い込むことはできますが、それだと内部に入り込んだ汚れやカビは取りきれません

メーカーが推奨する熱交換器の清掃は「業者依頼」

 スーパーマーケットやホームセンターなどでは「エアコン内部洗浄剤」が販売されています。そこの洗浄剤は、室内機の熱交換器に直接吹きかけることで、フィンの内側にこびり付いた汚れやカビを分解して落としてくれます。

 しかし、当のエアコンメーカーはエアコン内部洗浄剤を使って清掃を行わないように呼びかけています。その最大の理由は、洗浄剤が熱交換器以外の部品(温度センサー、制御基板など)に付着したことによる故障や火災が発生することがあることにあります。

非推奨 安全面の観点から、エアコンメーカーは市販の洗浄剤を使った熱交換器の清掃を推奨していません(出典:パナソニック

 冷蔵/冷凍庫やエアコンなどのメーカーからなる業界団体「日本冷凍空調工業会」では、エアコン内部の洗浄が必要な場合は専門の業者に依頼することを推奨しています(参考リンク)。

 エアコン内部の清掃が必要な場合は、まず電気店や清掃専門業者に相談してみてください。工賃(作業料金)は作業の内容やエアコンの構造によって変わります。自動清掃機能付きのエアコンは清掃作業の工程が増えるため、同機能を備えないモデルよりも工賃が上がる傾向にあります。複数台のエアコンの清掃を依頼すると、1台当たりの工賃を割り引く業者も存在します。

 まずは、清掃すべきエアコンの設置場所近辺にある電気店や清掃専門業者から「見積もり」を取ってみることをおすすめします。作業内容によって工賃を固定している業者なら、見積もりを取る前にある程度の支払い額も分かるので、より安心です。

エアコン掃除 おそうじ本舗」の場合、エアコン清掃の基本工賃は税込み1万2100円です(自動清掃機能なしモデルの場合)

熱交換器をどうしても自分でキレイにしたい場合の注意点

 繰り返しですが、エアコンメーカーは、室内機の熱交換器の清掃は業者に依頼するように推奨しています。業者に依頼すると作業は確実ですが、どうしても費用がかかります。

 先述の通り、エアコン内部洗浄剤自体は市販されていますから、リスクを許容することが前提となりますが、自分でも熱交換器を掃除できます。

 自分で室内機の熱交換器を掃除する場合は、必ず以下のポイントを順守してください。

  • 必ずエアコンのコンセントを抜いて作業をすること
  • 清掃作業の完了後、液剤が乾燥しきるまでコンセントは差し込まないこと
  • 熱交換器以外に洗浄液を吹きかけないこと

 また、清掃の過程で汚れを吸い取った廃液の多くは室外機の排水パイプから流れ落ちてきますが、一部は室内機の吹き出し口からも垂れ落ちてきます。そのため、廃液を受け止める用具(養生シートなど)を用意しておくこともおすすめします。

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