近年の「日本ワイン」ブームを追い風に、全国各地で新しいワイナリーが誕生しています。
東北地方でもワイン用のブドウの栽培が広がりつつあります。今回は、東北産のワインに注目し、ネットで買えるおすすめの商品をご紹介しましょう
「十四代」や「くどき上手」など日本酒の製造が盛んな山形県ですが、実は日本ワインの産地としても有名なのです。
生産量は1159キロリットル、出荷量は1105キロリットルと、ともに全国4位(国税庁2018年度調査)。同じ東北地方の中では、次点の岩手県と比べて生産・出荷量は約2倍に上ります。
その背景には官民一体となった取り組みがあります。例えば、上山市では2015年12月に「かみのやまワインの郷プロジェクト協議会」を立ち上げ、ワインに関する地域ブランドづくりに力を入れています。翌16年にはワイン特区に認定され、小規模なワイナリーでも参入できるようになりました。
山形は国内有数のワイン産地であると同時に、ワイン原料用のブドウの“流出県”としても知られています。
2018年度の国税庁の調べでは、山形のワイン原料用ブドウの生産量は2244トンで、そのうち33%が他県に提供されています。
裏を返せば、もっとワインの生産量を増やすポテンシャルがあるとも言えます。
東北地方では、東日本大震災からの復興を目的に、新たなワイナリーが生まれています。
それまで本格的なワイナリーがなかった宮城県に、2015年開設した「秋保ワイナリー」もその一つ。
また、震災後に移住してきた人たちの手によって2020年に誕生した「南三陸ワイナリー」も地域内外から注目を集めています。
山形県上山市のワイナリーで育てられたシャルドネを使用した同商品は、洋ナシや柑橘類などの香りに、たるの香ばしさが調和した芳醇なワインです。
シャルドネならではの爽やかな酸味も相まって、飲みごたえのある1本です。価格は、750ミリリットルで2000円前後です。
山形県の南部に位置し、福島県と宮城県に隣接する高畠町。その地で1990年からワイン造りを続けている高畠ワイナリーの主力商品がこちら。
小粒で高熟度なマスカット・ベーリーAを使用することで、蜜のような香りと優しい口当たりが堪能できるワインに仕上がっています。価格は720ミリリットルで1800円前後です。
エーデルワイン「夜空のカノン」は、インパクトのあるネーミングに目が行きがちですが、フルーティーで味のバランスが取れた、飲みやすいワインです。
原料は岩手県産の山ブドウとキャンベルを使用。ちなみに、エーデルワインがある花巻市大迫町は、ドイツの銘醸地と気象条件が似ていると言われるエリアなのです。価格は、720ミリリットルで1500〜1800円前後です。
朝日町ワインの「スパークリングナイアガラ」は、山形県朝日町で栽培された白ワイン品種のナイアガラを低温発酵・低温熟成させたスパークリングワインです。
もぎたてのフルーツのような新鮮な甘口が特徴。日本ワインコンクールの銀賞をはじめ、数々の賞を獲得している人気の1本です。価格は、750ミリリットルで1500円前後です。
サッポロビール「たきね北醇」は、福島県田村市の滝根町で栽培された山ブドウ100パーセントの赤ワインです。
野性味あふれる香りと、ほのかに感じる甘酸っぱさが特徴で、豚の角煮や魚の煮付けなどとの相性がバツグンです。価格は、720ミリリットルで1857円(税込)です。
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