シーズンの変わり目になるとスタッドレスタイヤやサマータイヤに履き替えをする人も多いかと思います。お店に頼んで作業をしてもらう人もいれば、自宅のガレージなどでタイヤ交換をする人もいるでしょう。
DIYでタイヤの履き替えをする場合は、さまざまな道具を用意しなければなりませんよね。
タイヤ交換をするために重要ともいえる道具の1つに「レンチ」があります。レンチといっても多くの種類があり、どれを選べば良いのか分からない人もいるでしょう。
そこで今回は、タイヤ交換のために役立つレンチのおすすめを紹介します。
レンチの種類は大きく分けると「手動」と「自動」の2種類に分類できます。
手動タイプは車載工具の簡易的なものなどがイメージしやすく、自動タイプはディーラーや整備工場などで整備士の人が使っているインパクトレンチが挙げられます。インパクトレンチはエアーコンプレッサーが必要な「エアー」タイプと持ち運びに便利な「電動」タイプがあります。
購入する際に気になるのが、価格ではないでしょうか。前述した通り種類はいろいろありますが、一般的には手動タイプの方が安価で自動タイプの方が高価になります。
どれくらいの頻度でタイヤ交換をしたいのか、という点だけではなく、どれくらい作業負荷を減らしたいのかという点でも商品選びをしていくことが大切でしょう。
タイヤ交換をしたらそれで終わりではありません。タイヤにナットを取り付ける際には「どれくらいの力で締めるのが適切か」がメーカーで指定されています。
その力というのは「締め付けトルク」ともいわれており、車の取扱説明書に記載されていますので、必ず確認しましょう。締め付けトルクは規定値以上だとハブボルトやナットの破損、規定値以下だとタイヤが外れてしまうなどの可能性があります。適切なトルクで締められるように管理できるツールを用意しましょう。
まず手持ちの車載工具からアップグレードするなら、エーモン工業の「アルミホイール用クロスレンチ」がおすすめです。見た目の通り十字になっているため、力を入れやすい(ナットを緩めやすい)構造となっています。
また複数サイズのナットの取り外しが可能なので、軽自動車・普通車を選ばないのも特徴です。実売価格は1200円前後と、コスパが良いのもうれしいポイントですね。
キャロッセの「クスコ(CUSCO) スマートクロスレンチ」も手動タイプのクロスレンチとなりますが、大きな特徴としては2分割できるという点です。車内に収納する際、コンパクトにできるのでスペースを取りません。
対応ナット径は21mm、19mm、17mmなので、多くの車に利用可能です。チューニングパーツで有名なクスコ製品というのも、信頼度が高いでしょう。実売価格は4000円前後です。
電動のレンチはパワーがあるので効率化につながります。工機ホールディングスの「ハイコーキ(HiKOKI) マルチボルト(36V)コードレスインパクトレンチ」は、バッテリー駆動タイプなので持ち運びにも便利です。
メーカーも旧日立工機の工機ホールディングスと信頼度が高く、さらに初回修理保証が付いているので安心です。実売価格は3万4000円前後と高価な部類となる上に、ナット外し用のソケットも別売りとなりますが、タイヤ交換以外でも活躍する場面が多いでしょう。
トネ(TONE)の「エアーインパクトレンチ(ショートタイプ)」はエアータイプのインパクトレンチです。エアータイプの特徴は、本体がコンパクトである点と、電動タイプと比べるとパワフルであるという点です。
トネ(TONE)の「エアーインパクトレンチ(ショートタイプ)」は片手でも取り回しがしやすいように設計されており、さらに重量が約1.3kgと非常に軽いのが特徴です。動作にはエアーコンプレッサーが必要となります。実売価格は2万円前後です。
最後に紹介するのは、適切な強さでボルトやナットを締め付けたり、締め付けトルクを測定したりするトルクレンチです。
14mm、17mm、19mm、24mm、21mm薄口ロングとバリエーションに富んだソケットだけではなく、長さを延長できるエクステンションバーも付いています。40〜200N・mの範囲で調整可能なので、タイヤ交換以外の整備でも活躍することでしょう。実売価格は4000円前後です。
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