移動の手段である車の中で寝泊まりするのが「車中泊」。マイペースで自由な旅行を楽しむ手段として人気が高まっています。本格的に車中泊をしたいなら、旅の“我が家”となる車選びも大切なポイントです。
今回は、軽自動車の中から車中泊に向く車種をピックアップ。車選びの参考にしてみてください。
*掲載した車の価格(税込)は2022年9月9日現在のものです。
キャンプなど、宿泊を伴うアウトドアアクティビティでは「快適に眠れること」が最重要ポイントの1つ。車中泊も例外ではなく、しっかり眠れないと翌日の運転にも響きます。従って、車中泊に向く車とは「車内で快適に眠れる環境を作れる車」ということになります。ゆったりと横になり、脚を伸ばして眠れる環境を車内に作ること。これが楽しい車中泊の大前提と言えるでしょう。
具体的には、車内のフロントシートやリアシートを倒すなどすることで「フルフラット(平ら)」にできるハッチバック車が最も車中泊に向いています。車によってフラットになるシートアレンジはさまざま。最近はメーカーも車中泊を意識し、フルフラットなアレンジができることをうたい文句にする車種も増えています。
フラットとはいってもシートの間に隙間ができたり、多少の凹凸ができたりする場合もあるので、基本的にはマットなどを敷くのが前提。フルフラットにならない車でも、市販のマットなどを使うなど、さまざまな工夫をすることで快適なベッドを作っている人もいます。こうした先人のノウハウがネット上に集まっていますので、参考にしてみましょう。
価格(税込):144万8700円〜225万2800円
軽ハイトワゴンのベストセラー、ホンダの「N-BOX」フラットに近いシートアレンジが可能な上、人気車種だけに車中泊ファンのカスタム例が豊富。社外パーツも充実しており、車内をフルフラットにするベッドキットなども販売されています。
価格(税込):127万6000円〜187万2200円
ホンダの軽バン「N-VAN」。荷物配達などを想定した商用車として開発されましたが、「助手席&荷室フラットモード」にすると広々としたフラットな空間が出現。車中泊にも向くとうたっています。
価格(税込):135万3000円〜179万8500円
クロスオーバー風のタフなエクステリアが特徴の「タフト」。左右独立式のリアシートを前倒しにして、フロントシートをリクライニングすればフラットな空間を作れます。
生産終了
ダイハツ工業の軽ハイトワゴン「ウェイク」。残念ながら今年8月で生産終了となりましたが、シートアレンジの多彩さは売りの1つでした。運転席と助手席、リアシートを倒した「フルフラットモード」では、フラット(マットは必要)な空間を作ることができます。中古も豊富なので選択肢に入れてもいいでしょう。
価格(税込):136万5100円〜181万7200円
スズキの「ハスラー」はアウトドア好きにも人気の車種。広々とした車内空間とシートアレンジの豊富さも人気の理由で、左右独立式のリアシートを前倒し、フロントシートをリクライニングか前倒しすることでフルフラットな空間を作れます。
価格(税込):172万5900円〜196万6800円
アウトドアギア感のあるクロスオーバー風のエクステリアが目を引く「スペーシアギア」。シートは全席撥水加工が施され、左右独立式のリアシートとフロントシートを組み合わせることで多彩なシートアレンジが可能。シートを倒せばフラットにもなります。
シートアレンジでフルフラットにできる車であっても、多少の段差や隙間はどうしてもできてしまいます。快適に寝泊まりできる空間を作るなら、車中泊用のマットは必須といっていいでしょう。段差を解消するためのクッションなど、さまざまなアイテムが市販されています。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.