カー用品店などに行くと、各メーカーが販売しているコーティング剤が売られています。実は、これらのような店頭に並んでいるもの以外にも、さまざまなコーティング剤が流通しています。その1つが、「ウッドミッツ(Wood3)」(和興商会)が販売している「艶MAX(ツヤマックス)」です。
車系SNSなどで評価が高い商品で、通販でしか購入できない謎のコーティング剤。販売価格は、内容量400mlで4480円(税込)となっています。今回、実際に購入して使ってみましたので、レビューしたいと思います。
大学卒業後、大手メーカー系自動車販売会社に勤務。在職中は個人顧客を中心に年間平均60台の新車を販売。自動車保険の見直し提案などの経験も豊富。その後、金融業界に精通した業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事するとともに、2級ファイナンシャル・プランニング技能士およびAFP資格を取得。2018年よりライターとして活動を開始。新車ディーラー業界の裏話やファイナンシャルプランナーの視点から見た車購入アドバイスだけでなく、お得なカー用品やガジェット紹介等も得意とする。私生活では3児とうさぎ2羽の父。【保有資格】2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)
「艶MAX」は、車用のコーティング剤の1つに分類されます。コーティング剤といっても油脂系や樹脂系、ガラス系などさまざまな種類がありますが、艶マックスは植物系由来のカルナバ蝋(ろう)とガラス系素材、そしてシリコーン樹脂が配合されている、少々特殊な部類になります。
最近の主流のコーティング剤は、液体で塗り込んで終了というものが多いですが、艶MAXはカーワックスのような「塗り込み」を行なった後に「拭き上げ」を行う必要がある、少々手間のかかるコーティング剤です。ただ、施工すると、車が本来持っていた艶を復活させ、さらにはっ水効果も期待できる商品なのです。
艶MAXを購入すると、施工用スポンジ1つとマイクロファイバークロスが2枚付属していました。わざわざスポンジやクロスを用意する必要がないのもうれしい点です。
艶MAXの施工方法は、商品に付属していた取扱説明書によると以下の3つの方法があるようです。
この3つの中でも「中間式施工」が最もおすすめとのことです。さまざまな施工方法があるので、車の使用状況や保管状況に合わせて選ぶことができそうです。
カーワックスやコーティング剤に共通することですが、施工する車の塗装状態によっては逆効果になってしまう可能性があるので、最初は必ず車の目立たない場所(バンパーの下部など)でテストをしてから施工するようにしましょう。
取扱説明書にもありますが、ガラスや未塗装樹脂パーツに適していないので、こちらを避けましょう。
また、施工時はゴム手袋を使用した方がよいでしょう。肌が弱い人は手荒れなどの症状が起こる可能性があります(筆者は素手で施工して、肌が荒れました)。
これら以外にも付属の取扱説明書の裏面に注意書きがあるので、施工前に確認しておきましょう。
特に記載はありませんでしたが、艶MAXには研磨剤が入っているので、新車時などに施工したコーティング皮膜が落ちてしまう可能性があります。
それでは実際に艶MAXを施工していきます。施工した車は2018年式の日産セレナです。新車時にコーティングをかけていましたが、5年経過しているので気にせず施工します。購入時から磨きなどの作業をしていないので、効果が実感できるのかドキドキです。
施工方法については、今回はウッドミッツおすすめの「中間式施工」で実践してみました。
まずは車をカーシャンプーなどで洗っていきます。洗い終わったら艶MAXを施工するのですが、今回は検証をするために一度ボディを拭き上げています。
写真は、施工前のボンネットです。若干くすんでいるような、くすんでいないような感じですが、これがどう変わるのでしょうか。
艶マックスを施工していきましょう。比較できるようにボンネット中央にマスキングテープを貼り、向かって右側を施工してみることにしました。
ボディをぬらして、艶MAXを施工し、付属のクロスで拭き上げます。
上が施工後の写真です。肉眼で見るとくすみが取れたのが確認できるのですが、写真では分かりにくいかもしれません。
上の写真は、ボンネットに近づいて、境目を指差しているものです。右側が施工後、左側が未施工です。くすみが取れているのが分かるかと思います。ちなみに塗装面に付いたウォータースポットまでは取れなかったようです。これは専用のケミカル剤や重い研磨をする必要があるようです。
上の写真は艶MAXを塗り込んだ後、拭き上げしている途中のものです。塗り込んだ後はワックスをかけたような白さが残るので、マイクロファイバーで拭き取ります。
さらに下の写真は、ボンネットだと分かりにくかったので、側面のドアでどれくらい変わったのか検証している写真です。(1枚目:施工前、2枚目:施工後)
艶MAXのボトルの写り込み具合を比較すると、一目瞭然です。施工後の写真は、ボトルがきれいに写り込んでいるのが分かるかと思います。
最後に施工後の写真です。写り込みがはっきりとしており、新車のような艶感が復活しました。
艶MAXを施工する前に、ボディに付いた目立つ傷を写真に収めていました。山道を走っていた時にロードサイドの木に擦ったことがあり、葉っぱか枝がボディに当たってできた傷のようです。
艶MAX施工後はどのようになったか、同じ部位を確認したところ傷がなくなっていました。
成分として含まれている研磨剤の効果のようです。このように、薄い小傷なら艶MAXを施工することでなくすことができました。
初めて艶MAXを使ってみましたが、施工については塗り込み→拭き上げと手間がかかるので大変でした。ただ、塗装面のくすみが消えて艶が復活したので、満足度は非常に高く感じました。経年車に施工するとこの効果をより感じられると思うので、ぜひ検討してみてください。
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