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「Galaxy S22 Ultra」を約1年使ってみた結果 買ってよかったと思う5つのポイント

» 2023年04月10日 18時30分 公開
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 サムスン電子の「Galaxy(ギャラクシー)」は、Androidスマートフォンの人気ブランドです。最新の高性能モデル「Galaxy S23」シリーズがまもなく発売を迎えますが、現時点の現行モデル「Galaxy S22 Ultra」を約1年間使ってきて、買って良かったと思うポイントを5つ挙げていきたいと思います

サムスン電子のGalaxy S22 Ultra。筆者はau版を購入しました。 サムスン電子のGalaxy S22 Ultra。筆者はau版を購入しました。

 日本では4月20日発売の「Galaxy S23 Ultra」はS22 Ultraよりも進化していますが、基本コンセプトは踏襲されており、S22 Ultraの使用感も参考になるのではないかと思います。

房野麻子

房野麻子

大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。その後、出版社に転職。男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。モバイル業界を中心に業界動向を追っている。

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カメラが最高! 食べ物がおいしそうに撮れて最大100倍の望遠も強力

 職業柄、常に複数の端末を使っていますが、S22 Ultraが他機種よりも優れていると感じるのがカメラです。

 S22 Ultraは1億800万画素の広角カメラ、1000万画素の光学3倍望遠カメラと光学10倍の望遠カメラ、1200万画素の超広角カメラという贅沢な4カメラ構成。Webの商品紹介サイトでは夜間撮影の明るさ、美しさがアピールされていますが、実際のところ、何を撮っても本当にきれいに撮影できます

存在感のあるカメラ周り。左列上から1200万画素超広角カメラ、1億800万画素広角カメラ、1000万画素光学10倍望遠カメラ。右列上からレンジAFセンサー、ライト、1000万画素光学3倍望遠カメラ 存在感のあるカメラ周り。左列上から1200万画素超広角カメラ、1億800万画素広角カメラ、1000万画素光学10倍望遠カメラ。右列上からレンジAFセンサー、ライト、1000万画素光学3倍望遠カメラ

 写真の絵作りはメーカーそれぞれに個性があって好みが分かれるかもしれませんが、S22 Ultraで筆者が個人的に気に入っているのが食べ物の写真。ナチュラルですが温かみがあって非常においしそうに撮れます。なお、光学3倍の望遠カメラは、食べ物に自分の影が落ちてしまう場合にも活用できます。

S22 Ultraで撮影。他機種と比べると暖色系に寄った色合い。 S22 Ultraで撮影。他機種と比べると暖色系に寄った色合い。

 光学10倍カメラは、やや広い会議場で登壇している人の顔を狙う際にちょうどいいカメラです。また、デジタルズームで最大100倍まで寄ることができますが、これは2022年の皆既月食を撮影する際に大活躍でした。スマートフォンで月はきれいに撮れない、スマホカメラの限界などと評する声もありましたが、S22 Ultraなら手持ちでもここまで美しく撮ることができます。

月
皆既月食 皆既月食

 満月の頃と皆既月食の時のもの。どちらも三脚は使っていません。皆既食のときは暗すぎてうまく撮影できませんでしたが、部分食でここまで撮れて優越感を覚えました。

 取材時にうっかりカメラを忘れても、S22 Ultraがあれば大丈夫、問題なしという意識になっています。

内蔵の「Sペン」が便利。いつでもサッと手書きメモ

 Galaxy S22 Ultraは、Galaxyのフラグシップモデル「Sシリーズ」の1モデルとなっていますが、実は手書きメモができるSペンを内蔵していた「Galaxy Note」シリーズの後継機的なモデルでもあります。Sペンは書き味の良さに定評がありましたが、それはS22 Ultraになっても健在です。

端末に内蔵されているスタイラスペンの「Sペン」。Galaxy Noteの時から使い勝手に定評があります。 端末に内蔵されているスタイラスペンの「Sペン」。Galaxy Noteの時から使い勝手に定評があります。

 最も便利だと感じているのが、画面がオフのときでも、Sペンを抜くとメモが起動して、すぐ手書きメモができる「画面オフメモ」。メモは紙に手書きが1番速いという人はまだ多いと思いますが、S22 Ultraがあれば紙とペンがない環境でも素早くメモが取れます。

 また、Sペンはカメラ撮影時のリモートシャッターになったり、YouTubeや音楽などの再生をコントロールしたりできます。リモートシャッターを使うとセルフィーを撮るときに無理な体勢でシャッターボタンをタップする必要がなくなるのでお勧めです。

ディスプレイが大きくて映像もWebサイトも見やすい

 最近は6型以上の大画面を搭載するスマホも増えたのであまり目立ちませんが、かつてGalaxy Noteは電話とタブレットの中間的な端末を意味する「ファブレット」と呼ばれたこともありました。S22 Ultraは見やすく、手書きメモも楽に書ける6.8型の有機ELディスプレイを搭載し、横表示にすると大画面で迫力のある動画を楽しめます

 屋外でも視認性が高く、いまどきの高機能スマホが備えている、画面の表示内容に合わせた最大120Hzの可変リフレッシュレートにも対応していて、スクロール時の表示が非常に滑らかです。ただ、ディスプレイ自体が大きいせいか、可変リフレッシュレートにするとバッテリー持ちに少し影響します。バッテリー持ち重視なら60Hz固定の「標準」設定にすることもできます。

ディスプレイは120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、スクロール時の表示が非常に滑らかで見やすい。60Hzの「標準」に設定も可能。 ディスプレイは120Hzの可変リフレッシュレートに対応し、スクロール時の表示が非常に滑らかで見やすい。60Hzの「標準」に設定も可能。

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ミドルレンジとはやっぱり違う超快適な操作感

 S22 UltraのCPUは最先端の4nmプロセスで製造されており、2022年発売のモデルといえども処理能力は最新のフラグシップモデルと同等です。最近はミドルレンジ端末のレスポンスも上がっていますが、S22 Ultraの反応の良さは、やはり一線を画すものがあります。使っていて、ちょっとでも待たされたり、ストレスを感じたりすることがありません。

 また、S22 Ultraは、さらに高速な通信が可能な5Gのミリ波にも対応しています。ミリ波が飛んでいる場所はまだごくわずかですが、今後増えていくでしょう。スマホは通常4年程度使われることを考えると、今からミリ波に対応していることが、後々大きなメリットになる可能性もあります。

家から出たら自動でWi-Fiオフ! 「モードとルーチン」が便利

 パワフルなS22 Ultraですが、使い勝手も細かい所まで配慮されているのを感じます。例えば、Android 12以降、素のAndroidではクイック設定パネルでWi-Fiのオン/オフをワンタップで切り替えることができなくなりましたが、Galaxyは従来通り、Wi-Fiボタンとモバイルデータのボタンが個別に用意されています

Galaxyは従来通り、Wi-Fiとモバイルデータのボタンが別に用意されており、Wi-Fiをワンタップでオン/オフできます。 Galaxyは従来通り、Wi-Fiとモバイルデータのボタンが別に用意されており、Wi-Fiをワンタップでオン/オフできます。

 ワンタップどころが、状況に応じて自動でオン/オフしてくれる機能もあります。設定内の「モードとルーチン」を利用すると、操作や場所に応じて端末のモードを自動で変更するように設定できます

 例えば、筆者はスマホが勝手に公衆無線LANに接続しようとするのが煩わしく、外出時はWi-Fiを手動でオフにしてしまうのですが、それを自動化できます。

 「ルーチン」で、自宅から出たらWi-Fiをオフにするように設定すると、公衆Wi-Fiにつながらなくなります。残念ながら、Wi-Fi設定の仕様上、自動接続をオフにしなくてはならないので、帰宅時にWi-Fiを手動でオンにして接続先を選択しなくてはならないのですが、外出中、Wi-Fi接続のポップアップにイライラすることはなくなります。

「ルーチン」メニューで条件と実行内容を決めておくと、その条件になったときに自動で端末のモードが変わります。 「ルーチン」メニューで条件と実行内容を決めておくと、その条件になったときに自動で端末のモードが変わります。

 Galaxy S22 Ultraはフラグシップらしい高性能と手書きの便利さが魅力ですが、普段もまったくストレスなく使え、万人にお勧めしたいスマホです。auオンラインショップでは販売終了になっているようですが、新モデル登場後もまだまだ見劣りしない1台といえるでしょう。

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