ふもとよりも日差しが強いことが多い登山では、「サングラス」が欠かせないもの。なるべく軽量で持ち運びしやすく、リーズナブルなものを選びたいですよね。それなら登山・ランニング用のサングラスを展開しているブランド「グダー(goodr)」がおすすめです。
今回は、アウトドアショップ店員である筆者が、グダーのサングラスを実際に使ってみた感想をレビューします。
フリーランスライター兼アウトドアショップスタッフ。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。勤務するアウトドアショップのお客さまから寄せられるお悩みや自身の山体験を生かし、リアルで深い内容を発信! リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
グダーは、アメリカ・ロサンゼルス発のブランド。主にスポーツサングラスを取り扱っており、今回紹介するアイテムも「ランニングサングラス」という位置付けで販売されています。2018年から日本でも取り扱いを開始。おしゃれな見た目や、ランニングや登山をしてもずり落ちてこない快適性を持ちながら、手頃な価格で買いやすいことが評判となり、一時は品薄状態になったこともあるほどの人気アイテムです。
グダーのブランドコンセプトは「楽しい」「おしゃれ」「実用的」「手頃」の4つ。気分が上がる華やかなデザインから、街でも浮かず、日常使いがしやすいベーシックなデザインまで、幅広くラインアップしています。
レンズはノーマルとミラー、クリアの3種類があります。ノーマルとミラータイプはUV400の偏光レンズを使用しているため、登山中の眩しさをしっかりカットしてくれ、快適かつ安全に歩くことができます。クリアレンズタイプは偏光ではありませんが、紫外線を100%カット。伊達メガネのように使えるおしゃれなアイテムです。
グダーは、サングラス初心者にも使いやすいおしゃれな見た目が魅力。筆者が使用している「Carl’s Innner Circle」シリーズは、日本人の顔色にもなじみやすいカラーリングが気に入っています。これは、見る角度や光のあたり具合によって、ピンクやベージュなど、さまざまな色に見えるモデルです。女性の顔にもフィットしやすい丸型で小ぶりなサイズ感も相まって「いかにもサングラスをかけている感じ」が出にくいのがポイントです。
登山に適したスポーツ用サングラスといえば、横長で顔の形に沿う、スポーティーな見た目のものが基本。そのため筆者も、見た目の面からサングラスをかけるのにはやや抵抗がありましたが、グダーなら帽子やアクセサリーを身につける感覚で気軽に使えました。自分にはサングラスが似合わないのでは? と思って使用をためらっている人にこそ試してほしいアイテムです。
ピンクや青、白縁などのポップな雰囲気のデザインがある一方で、黒や茶、カーキなど、落ち着いた色味もラインアップしています。車の運転や街中のランニングなど日常でも使いたい人は、コーディネートに悩まず使える後者がおすすめです。
軽量で持ち運びしやすいのも、多くのアウトドア好きに支持されているポイントです。筆者が使っているモデルはわずか19g! 携帯用の巾着に入れても20g程度で、なるべく荷物を軽くしたい登山にぴったりです。また、折りたたむと比較的平らになるので、奥行きのない薄型のサコッシュや小さなポーチに入れたり、行動中に一時的にトレッキングパンツのポケットにしまったりしやすいのが気に入っています。
ここまで軽いのは、フレームやレンズにプラスチックを使っているため。となると、気になるのが耐久性や着け心地ですが、グダーのサングラスはその点についてもほとんど問題ありません。フレームがグラついたり、強い衝撃で割れることもなく、3年ほど使用を続けられています。また、フレームには特殊な滑り止めのコーティングが塗られているので、汗で滑ったり、登山での体の動きでズレ落ちたりすることもありません。
グダーがコンセプトの一つとして掲げているリーズナブルであることも、愛用者が多い理由です。輸入品のため時期や販売店によって価格が異なる場合がありますが、ほとんどの場合1万円以下で購入できます。激しい動きにも耐えうるスポーツ用サングラスは、1万〜2万5000円ほどの価格が一般的。対してグダーは5000円〜1万円ほどで購入できるので、万が一登山中に壊したり、なくしたりしてしまっても買い替えやすい魅力があります。
色違いやデザイン違いをそろえておくのもおすすめ。落ち着いた色のウェアを着る際には差し色としてポップなデザインのサングラスを身につけ、派手なウェアの際には落ち着いた色味のモデルを選ぶなど、コーディネートに合わせて使い分けるのも楽しみ方の1つです。
軽量で快適な着け心地が魅力的なグダーのサングラスですが、万が一落としてしまうと、プラスチックフレームやミラーレンズにしっかり傷がついてしまいます。筆者は登山中に何度か岩稜帯で落としてしまい、小さなキズがいくつもできました。グダーのサングラスに限ったことではありませんが、プラスチックは軽い一方で、ガラスや金属よりも柔らかいため、取り扱いには注意が必要です。
傷をつけずになるべく長く愛用したい人は、市販のグラスストラップ(メガネホルダー)やバンドなどを利用するのもおすすめです。
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