スマートフォンの通信プランを少しでも安く押さえたい──そんなときに検討したいのが、格安SIMの通信プランです。そんな格安SIMブランドでは、2023年のこれまでにどんな動きがあったのでしょうか。ここでは、注目しておきたい5つのトピックを紹介します。
スマートフォンやスマートウォッチ、タブレットを軸に、ICT機器やガジェット類、ITサービス、クリエイティブツールなどを取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。Twitter:@kira_e_noway
IIJが提供している「IIJmio(アイアイジェイミオ)」では、2023年2月20日に、「ギガプラン」の改定を発表しました。
同プランではもともと、月2GB(850円、税込み以下同)、4GB(990円)、8GB(1500円)、15GB(1800円)、20GB(2000円)という5つのラインアップを選べました。しかし、4月1日からは4GBおよび8GBのプランが、価格を据え置いたまま、それぞれ5GB、10GBへと増量されます。
月1500円で10GBの通信量を利用できるのは魅力的。運用スタイルによっては、有力候補に挙がるでしょう。
ちなみに、2023年3月1日に、iOS向けの「IIJmio国際電話」アプリがリリースされたこともトピック。同アプリを活用すると、0077-502-010というプレフィックス番号が自動で付加され、割安に国際電話を利用できます。
オプテージが提供する「mineo(マイネオ)」は、2023年1月31日に新料金プランの「マイそく スーパーライト」を発表しました。
マイそく スーパーライトは、月額250円で利用できる安価な音声通話対応プランです。ただし、データ通信速度は32kbpsに制限されており、データ通信が必要な場合には、オプションの「24時間データ使い放題」(330円/回)を利用する必要があります。
なお、マイそく スーパーライトは新規回線契約時のみ選択可能であり、その他のプランの契約者が乗り換えることはできません。家族割なども対象外となります。
mineoでは、そのほかにも、月10分間の通話時間を110円で購入できる「10分通話パック」や、ゼロ・レーティングの仕組みで広告を表示する際の通信量を消費しない「広告フリー」、NTTドコモ回線のeSIMなどを新たに提供しており、精力的なチャレンジが目立ちます。
KDDIが提供するオンライン専用通信プラン「povo2.0」では、2023年3月8日からスマートフォンの買い取りサービス「スマホギガトレード」が始まったことに注目です。
同サービスの最大のポイントは、不要になったスマートフォンやタブレットを、お金ではなく、povoで利用できる「通信量」に交換できること。具体的には、買取査定に応じて、20GBから最大640GB までのコードに交換可能です。
また、povo2.0では「トッピング」という名称でオプションが提供されてきましたが、最近は期間限定で提供されるトッピングも増えています。例えば、5月10日から6月9日までの期間限定で、300GBのデータ通信量が1万9500円で提供されています。有効期間は180日間です。約6カ月ですので、1カ月平均にすると3250円で50GB使える計算になります。
ソニーネットワークコミュニケーションズが運営する「NUROモバイル」では、2021年11月から月20GBを利用できる「NEOプラン」(月額2699円)および「NEOプランLite」(月額2090円)を提供していました。
2023年3月8日からは、新たに容量が倍の40GBになった「NEOプランW」(月額3980円)も提供されるようになりました。また、同シリーズのプランでは、従来のNTTドコモ回線に加えて、au、ソフトバンク回線も選べるようになり、トリプルキャリア対応も果たしました。
また、NEOプランWは、LINE、Twitter、Instagram、TikTokの主な機能を通信量を消費せずに使える「NEOデータフリー 」や、3か月ごとに追加の通信量をもらえる「Gigaプラス」、上り通信時にデータ容量を消費せずに使える「あげ放題」といった通信料を節約できるさまざまな機能に対応しています。
エックスモバイルがMVNOの「X-mobile」の1プランとして、堀江貴文氏とコラボしたブランド「HORIE MOBILE」を立ち上げたことも面白いトピック。2023年3月16日から申し込みが開始されています。
HORIE MOBILEは月20GBの通信量が利用できる通信プランで、月額料金は3030円。標準で5分間のかけ放題も付帯します。そのほか、「デイリーホリエニュース」など堀江氏による独自コンテンツがバンドルされているのが特徴です。
必要に応じて、何度でも国内通話がかけ放題になる「かけたい放題フル」(1650円)や、10分間のかけ放題になる「かけたい放題ライト」(550円)、留守番電話オプション(440円)などを追加することもできます。
万人向けの選択肢ではないでしょうが、堀江氏のファンならば検討する価値は十分あるでしょう。
格安SIM市場では、新しい施策が次々と登場しています。検討時には積極的にアンテナを広げ、運用スタイルにマッチするプランやサービスがあるかどうかを探してみましょう。
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