物価高が深刻化している昨今、スマートフォンも例外ではありません。特にハイエンドモデルは「高額すぎて手が出ない……」という人もいるでしょう。
高スペックでなくても問題ない人や、コスパの良いサブ機を求めている人には、低価格なモデルが選択肢になります。その1つが、3万円以下で購入できるモトローラ(Motorola)の「moto g32」です。moto g32を実際に使ってみたので、感想や注意点、どんな人におすすめかを紹介します。
大学卒業後、大手メーカー系自動車販売会社に勤務。在職中は個人顧客を中心に年間平均60台の新車を販売。自動車保険の見直し提案などの経験も豊富。その後、金融業界に精通した業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事するとともに、2級ファイナンシャル・プランニング技能士およびAFP資格を取得。2018年よりライターとして活動を開始。新車ディーラー業界の裏話やファイナンシャルプランナーの視点から見た車購入アドバイスだけでなく、お得なカー用品やガジェット紹介等も得意とする。私生活では3児とうさぎ2羽の父。【保有資格】2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP(日本FP協会認定)
モトローラはかつて、国内キャリアにおいて斬新なデザインのガラケー(ガラパゴスケータイ)を販売していたこともあり、ガラケー世代の人にはなじみがあるかもしれません。もともとは米国のメーカーですが、現在は中国のパソコンメーカー「Lenovo(レノボ)」の子会社として、スマホなどを製造しています。
そのモトローラが、2022年9月末に発売したモデルが「moto g32」です。Android OSを搭載し、公式オンラインストアでの販売価格は2万8800円(税込)。またスペックは以下の通りです。
moto g32は、3万円未満で購入できる、いわゆるエントリーからミドルレンジの価格帯のスマホです。メインで使っているAppleの「iPhone 13 Mini」と合わせて1カ月ほど使ってみると、そのコストパフォーマンスの高さを実感しました。以下で、その使用感を紹介します。
最近の端末は大型化しており、moto g32も6.5インチと大きめのディスプレイを搭載しています。ブラウジングやメール(メッセージ)、動画鑑賞をする人にとっては、サイズ感はちょうど良いと思います。
筆者が普段使っているiPhone 13 mini(5.4インチ)と比較すると、余計に見やすさを感じました。
ただ、スーツやワイシャツのポケットに入れて持ち運びたいとなると、少々大きく感じるかもしれません。
moto g32は電池の持ちが良い印象です。サブ機として使った限りですが、通常使いでもバッテリーは2〜3日くらいは余裕で持つのではないでしょうか。
moto g32はデュアルSIMに対応しています。国内版iPhone 14シリーズの場合、物理的なSIMカード+eSIMですが、moto g32はSIMカード2枚に対応しています。
仕事とプライベート用で2つの携帯電話回線を持っている人や、通信障害などに備えて2社の携帯電話回線を保有している人には便利なモデルです。また、海外でプリペイドSIMを契約して使用するケースなどでも活躍しそうです。
moto g32のサイドボタンは、電源・音量の上下の3ボタンがあり、電源ボタンは指紋センサーを搭載しています。電源ボタンを少し触るだけで、すぐにロックの解除ができます。いつ認証したのか分からないくらい速いです。指紋認証の精度はとても高いので、ストレスフリーで使い始めることができます。
moto g32はエントリーからミドルレンジの価格帯ということもあり、ハイエンドモデルほどの高いスペックではありません。そのため、3Dタイトルなど負荷の大きいゲームはプレイしにくいかもしれません。さほど動作が重くないゲームであれば、問題はありませんが、少々ストレスに感じる場合もあるでしょう。
「バッテリー持ちが良い」と前述しましたが、1日中moto g32を使用したときの、バッテリー消費量を紹介したいと思います。平日の通勤や休憩時間のスマホ使用に加えて、休日はヘビーに使いました。
まずは、主に平日に使ったときのバッテリー残量を紹介します。写真は通勤、休憩時間、仕事の移動中の空き時間に丸1日使用した翌朝のバッテリー残量です。
使用時間の大半をYouTubeとApple Musicが占めていますが、エンタメ利用で酷使しても丸2日はバッテリーが持つイメージです。ちなみに、バッテリー容量が2406mAhのiPhone 13 miniで同じ使い方をした場合、その日の夕方までバッテリーが持たないことが多いです。
次に、休日の使い方の一例として、ほぼ1日Googleマップをカーナビ代わりに使った場合です。カーナビ使用時は画面を常時オンにし、通信もしているので、バッテリー消費が激しい状況でした。
トータル10時間くらい使用し、帰宅後の18時ごろのバッテリー残量が55%でした。その後調べ物などでmoto g32を使いましたが、寝るまで充電なしで使用し続けることができました。
moto g32を一通り使ってみましたが、その特徴から向き・不向きがあるのも確かです。まとめると、下記のような人におすすめといえるでしょう。
ディスプレイが大きいため、低価格で買えるエンタメ用のサブ機にぴったりかもしれません。また車を運転するなら、メインスマホとは別のカーナビ端末としても活躍するでしょう。
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