メディア

「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」を約半年間使ってみた結果 高評価に納得した5つのポイント

» 2023年04月15日 09時00分 公開
[房野麻子Fav-Log]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 Googleのスマートフォン、「Pixel(ピクセル)」シリーズの日本での存在感が高まっています。

Google Pixel 7(左)とPixel 7 Pro Google Pixel 7(左)とPixel 7 Pro

 独自開発のプロセッサ「Tensor」が「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」に搭載され、その後、廉価版の「Pixel 6a」にも搭載されました。Pixel 6aはその廉価版らしからぬ性能で高い評価を獲得し、iPhoneシリーズがひしめく販売ランキングで、トップ10内に入り続けています。

 そして、2022年10月に発売された後継の「Pixel 7」「Pixel 7 Pro」には第2世代のTensor「Tensor G2」が採用されました。パフォーマンスと効率性がさらに高まり、こちらも好評です。実際にPixel 7/7 Proを約半年間使ってみて、その評価に納得したポイントを5つご紹介します。

房野麻子

房野麻子

大学卒業後、新卒で某百貨店に就職。その後、出版社に転職。男性向けモノ情報誌、携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年にフリーランスライターとして独立。モバイル業界を中心に業界動向を追っている。

→著者のプロフィールと記事一覧

デジタルズームとは思えない写真が撮れるカメラ

 Google Pixelシリーズは、カメラのハードウェアそのものよりも、画像処理で美しく仕上げる「コンピュテーショナルフォトグラフィー」が優れていると言われています。名前から、CGのような不自然さがあるような印象を持つかもしれませんが、Pixel 7/7 Proの写真はとても自然な絵作りです。

 昼間の風景も夜間の撮影も明るく、期待通りの美しさです。しかし、Pixel 7/7 Proの本当のすごさを感じるのはデジタルズームです。

Pixel 7 Proカメラの倍率1倍で撮影 Pixel 7 Proカメラの倍率1倍で撮影
Pixel 7 Proカメラの倍率5倍で撮影 Pixel 7 Proカメラの倍率5倍で撮影
Pixel 7 Proカメラのデジタル30倍で撮影。30倍でも荒さを感じません Pixel 7 Proカメラのデジタル30倍で撮影。30倍でも荒さを感じません

 最近のスマートフォンのカメラは人物のポートレートや暗い場所での撮影に注力しており、いまやどれでも一定以上のクオリティの写真を撮れるようになっていますが、デジタルズームは「やっぱりダメか」と思う部分ではないでしょうか。

 それがPixel 7/7 Proで撮った写真は本当に驚くほどクリア。光学ズームかと見紛うばかりです。Pixel 7/7 Proも、取材時にカメラが壊れたり、忘れてしまったりしても「どうにかなる!」と思わせるスマホです。

Pixel 7 Pro(左)は3眼、Pixel 7は2眼構成 Pixel 7 Pro(左)は3眼、Pixel 7は2眼構成

 なお、Pixel 7 Proは5000万画素の広角カメラ、1200万画素の超広角カメラ、光学5倍の4800万画素の望遠カメラという3眼構成。Pixel 7は5000万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラの2眼構成で、望遠カメラはありません。

 カメラを重視するなら、より高倍率で撮れてマクロフォーカスにも対応したPixel 7 Proをお勧めしますが、GoogleストアではPixel 7より価格が4万円程度高くなっています。

サクッときれいに消せる「消しゴムマジック」

 写真を撮ったらSNSにアップするのがお約束ですが、風景内に不要なものが写り込んでいると、これがなければもっといい写真になるのにと思うことがあります。また、無関係の人が写っていると、アップすることを躊躇います。

 Google Pixelシリーズでは、写真内の不要なものを消去できる「消しゴムマジック」という機能があります。非常に簡単に使え、仕上がりもなかなかのもの。拡大すると処理した部分がもやもやと見えるケースもありますが、SNSにアップするくらいだったら問題ありません

消しゴムマジックはGoogleフォトアプリの「編集」で使えます。この写真では消去する人物が自動で認識されました。 消しゴムマジックはGoogleフォトアプリの「編集」で使えます。この写真では消去する人物が自動で認識されました。
自然な仕上がりで、拡大しても分かりません。これがスマートフォン内でできてしまうことに驚かされます 自然な仕上がりで、拡大しても分かりません。これがスマートフォン内でできてしまうことに驚かされます

 消しゴムマジックはGoogleフォトアプリから使えるので、Pixel以外で撮った写真も処理できるのが嬉しいところ。直近のアップデートで対応機種が広がり、すべてのPixelシリーズで利用できるようになっています。

文字起こしが楽になる「レコーダー」

 Pixelシリーズの「レコーダー」アプリは、単に音声を録音するだけでなく、言葉を認識してリアルタイムにテキスト変換する「文字起こし」機能が備わっています。文字起こし機能は、あらかじめ言語のデータをダウンロードしておけば、その後はインターネット接続がなくても利用できます

「レコーダー」アプリの「文字起こし」機能。言葉の認識精度はかなり高いです。 「レコーダー」アプリの「文字起こし」機能。言葉の認識精度はかなり高いです。

 日本語だけでなく、英語、ドイツ語、フランス語などにも対応。外国語が聞き取れなくても文章は読めるという場合に、録音しながら文字起こしを表示していると内容理解の手助けになります。

 音声が反響する広い会場では認識精度が低くなりますが、1対1の会話やビデオ会議の音声ならかなり正確に認識されます。個人的には文字起こしが非常に楽になって助かっています。

スゴイことをしているのに涼しい顔をしているパワフルさ

 Pixel 7/7 Proは、あらゆるシーンできれいな写真を撮ることができ、消しゴムマジックなどの画像編集がサクサク行え、高精度な音声認識機能で文字起こしが可能。スマホでは難しいのではと思うような処理も楽々こなす頼もしいスマホです。それを支えているのが独自CPUの「Tensor G2」です。

 もちろん、WebやSNSの閲覧といった日常的な操作も非常にスムースで快適。端末が熱くなってアプリが終了するといったことも、筆者自身は今のところありません。

Androidの最新機能をいち早く体験可能

 PixelシリーズはGoogleのスマホなので、Googleが提供するAndroidのバージョンアップデートがいち早く提供されます。Androidの新しい機能をすぐに体験できるというわけです。

 Pixel 6以降、アップデートが提供される期間は、米国のGoogleストアでデバイスの提供を開始した日から、最低5年間となっています。Pixel 7/7 ProのAndroidバージョンアップデートの提供保証期限は2025年10月、セキュリティアップデートは2027年10月です。長く安心して使えることもPixelシリーズの魅力の1つです。

こちらの記事も要チェック!

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセスランキング
  1. ワークマンの「歩きやすいシューズ」3選 長時間歩くときに履きたい、“快適スニーカー”は要チェック
  2. 登る人と下る人はどちらが優先? 登山で押さえておくべき「暗黙のルール」3選【2024年4月】
  3. 今売れている「スマートウォッチ」トップ10&おすすめ TOP3は1万円以下のお手頃モデル【2024年5月版】
  4. 登山で足が疲れやすい人におすすめの「足の疲れ予防アイテム」3選 登山経験豊富な元アウトドア店員が厳選!【2024年4月版】
  5. 「登山でトレッキングポールは必要なの?」元アウトドア店員が解説 基本的な使い方も紹介
  6. ワークマンの“超軽量MA-1”を着てみた 春夏のNo.1「推し服」! 小さくたためる、おしゃれな万能アウター
  7. 【付録】お出かけに役立つ「付録グッズ」4選 スヌーピーの「茶こし付きボトル」が登場! 洗濯機で洗える大容量バッグも要チェック【2024年4月版】
  8. ワークマンの“晴雨兼用折りたたみ傘”を使ってみた 収納袋がくっつくから、なくさない! カラー展開がかわいいワンタッチ傘
  9. よくある「トレッキングシューズ」選びの失敗談 後悔しないためにチェックすべきこととは?【2024年最新版】
  10. 「シャープペン」売れ筋ランキングトップ10 1位はぺんてるの技術開発力を集結した究極の1本【2024年5月版】