4Gや5Gなど、通信キャリアのモバイル回線をWi-Fi経由で利用できる「モバイルルーター」。出先でネット接続を利用したり共有したり、自宅において固定回線の代わりに利用するのも便利です。
ここでは、「モバイルルーター」の中でも、格安SIMとも併せて利用できるSIMロックフリーモデルのおすすめを紹介します。
古の「ケータイ雑誌ライター」。フィーチャーフォン時代の終焉とともに、守備範囲をIT・ガジェット・パソコン・AV家電など広範囲に拡大。趣味はゲームとアニメ・仮面ライダー・アメコミ映画などの鑑賞。好きな音楽はクラシックロックとネオアコ。
モバイルルーターとは、スマホやパソコンなどとデバイスをWi-Fiを介して接続し、通信キャリアのモバイル回線でインターネットに接続する機器です。LAN側にはWi-Fi、WAN側にはモバイル回線を使用するので、通信速度のスペックはWi-Fiとモバイル回線の両方をチェックする必要があります。4G/5Gといった通信規格も回線とモバイルルーターで合致しているか確認しましょう。
スマホやパソコンだけでなく、ゲーム機など複数機器を同時に接続できるので、家族や仲間との旅行などにはとても便利です。
購入する際には、SIMのサイズが契約しているキャリアのものに合っているのかどうかを確認しておく必要があります。最近のスマホは「nanoSIMカード」を採用した機種が主流ですが、モバイルルーターには「microSIMカード」を使うモデルもあります。モバイルルーターの購入や通信キャリアとの契約の際に確認しましょう。
富士ソフトのモバイルルーター「+F FS050W」は、国内モデルのSIMロックフリールーターとしては初めてeSIMに対応したモデルです。
eSIMは、スマホに内蔵された本体一体型のSIMを利用するもので、物理的なSIMを差すことなく、オンライン上で回線契約・開通手続きをすることで、即時に利用開始できます。nanoSIMスロットも備えたデュアルSIM構造となっており、2つの回線を切り替えながら使用することもできます。
バッテリーを長持ちさせる持ち運びに適した「モバイルモード」、バッテリーの劣化を防ぎ通信速度を速める「据え置きモード」、エンジン起動/停止に連動して本機がオン/オフする「カー・モード」と3つのモードを搭載。シーンに最適なモードを選んで通信できます。
WAN側は5G(NSA/SA・ローカル5G)、LAN側はWi-Fi 6に対応しているので、高速で安定した通信環境が望めます。ショッピングサイトでの価格は3万4000円台(税込、以下同)からとなっています。
「Aterm MR51FN」は、NECプラットフォームズのモバイルルーター。受信最大3.8Gbpsの高速モバイル通信を実現する5Gサービスと、国内4キャリアや海外170以上の国・地域のバンド(通信帯域)に対応し、用途ごとに最適な通信サービスを選択できます。
別売りの専用クレードルにセットすることでホームルーターとしての利用も可能。回線工事が不要なので、すぐに利用開始できるのもメリットです。また、クレードルにはイーサネットポートを1ポート搭載しており、有線接続の機器にも利用できます。
自宅にブロードバンド環境がある場合には、クレードルと既存のルーターをLANケーブルで接続し、MR51FNを「ブリッジモード」にすることで、Wi-Fiアクセスポイントとして使用することも可能。外出先で使用していたWi-Fi端末をそのままの設定で使用できるので、自宅回線へスムーズに接続できます。
nanoSIM用のカードスロットを1基搭載。ショッピングサイトでの価格は約3万円となっています。
「HUAWEI Mobile WiFi 3」は、ファーウェイのコンパクトなサイズが魅力のモバイルルーター。ポケットにすっぽりと収まる、クレジットカードほどのサイズで、重さは127gと軽量。かばんを軽量化したい、あるいはポケットに入れて使用したいというユーザーにおすすめです。
小さなボディながらも、1.45インチのLCDディスプレイを搭載。バッテリー残量や通信状態など、必要な情報をしっかり確認できます。
3000mAhの大容量バッテリーを搭載し、約12時間の連続駆動が可能です。スタンバイモードでは約700時間の待受時間を実現します。外出先や旅行先でも安心して使用できるでしょう。
SIMはmicroSIMカードスロットを搭載し、LAN側はWi-Fi 5と4、LAN側は4Gと3Gに対応。ショッピングサイトでの価格は1万2000円台からとなっています。
「Aterm MR10LN」は、「Aterm」シリーズの、スタンダードモデルに位置づけられるLTEモバイルルーターです。
2枚のnanoSIMカードが挿入できるデュアルSIMカードスロットを搭載。仕事用と個人用、あるいはプランの異なるキャリアの併用など、シーンに合わせて2種類のSIMを切り替えて利用できます。時間や通信量等により自動でSIMが切り替わる「自動SIM切替」機能も搭載しており、手動で切り替える手間を省けます。
国内4キャリアや海外170以上の国と地域で利用されている11バンドに対応、国内キャリアと各MVNOから提供される30以上の通信サービスに対応しており、状況に応じた通信環境を選ぶことが可能です。
2.4インチカラーディスプレイを搭載し、ホーム画面で「受信・送信」のステータスや「日付・時刻」などの情報を確認できます。上部には利用中のSIMや回線、電波受信レベルなどの状態がわかるステータスアイコンが配置されています。
ショッピングサイトでの価格は約1万4000円となっています。
「+F FS040W」は、富士ソフトの4G/LTE対応モバイルルーターです。
20時間の連続利用が可能なバッテリーを搭載。モバイルバッテリーとしての使用も可能で、外出先でスマートフォンやタブレットなどのバッテリーが切れた場合や、災害時の電源を確保しにくい状況などに、便利に使用できます。
オプションセットも充実しており、専用ホームキットとのセットではホームルーターとしての利用が可能になります。また、カー・セットを使用することで車内に安定して設置でき、エンジンのオン/オフと連動し車内でWi-Fi環境を実現、車に常設するカールーターとして利用できます。
ショッピングサイトでの価格は1万3000円台から。SIMロックフリーで主要な通信会社の接続設定がプリセット済みなため、SIMを装着するだけで利用開始できます。WAN側は4G/3G、LAN側はIEEE802.11a/b/g/n/acに対応。SIMスロットはnanoSIMカードに対応します。
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