旅行先選びに迷ったら、山登りもできる場所をチョイスしてみるのはいかがでしょうか? 観光ついでに山に登って自然や空気に触れることで、その地についてもっと深く知ることができたり、ふもとでは見られない景色が楽しめたりすることがあります。
そこで今回は、山登りが楽しめる旅行スポットの中で、筆者が実際に行って良かった場所を3つ紹介。気になる場所があったら、ぜひ次の旅行先候補に入れてくださいね!
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
日本の南に位置し、ユネスコの世界自然遺産に指定されている「屋久島」。島内に広がる広大な原生林や特徴的な地形から、自然の神秘や壮大さを味わうことができます。
樹齢2000年を超える巨大な縄文杉や、もののけ姫の舞台ともいわれる渓谷・白谷雲水峡など、見どころがたくさんありますが、それらをトレッキングしながら鑑賞できるのがポイント。さまざまなルートが整備されています。
筆者が挑戦したのは、淀川登山口から宮之浦岳に登り、縄文杉、白谷雲水峡をたどる縦走ルート。2泊3日の長いトレッキングコースではありますが、静かな森の中で美しい自然やひんやりと澄み切った空気、そしてヤクシカやヤクシマザルなど、島特有の動物と向き合うことができました。
体力に自信がなかったり、スケジュールに余裕がなかったりする場合は、コケむした森が美しい白谷雲水峡を訪れてみるだけでも十分に楽しめます。雄大な風景や屋久島でしか見られない生態系を楽しめば、もっと自然や山歩きが好きになるはずです。
砂丘のイメージが強い鳥取県ですが、山と海、街の距離が近く、山好きや自然好きにおすすめしたい旅行先でもあります。鳥取県岩美町や鳥取市北部は、京都府までまたがる「山陰海岸ユネスコ世界ジオパーク」の一部になっており、海沿いのロングトレイルが楽しめます。
鳥取県から京都府まで、全長230km以上あるトレイルですが、さまざまなコースがあり、部分的に歩く「セクションハイク」でも十分に楽しめるのがポイント。子供から大人まで、世代を問わず挑戦できます。
筆者は鳥取砂丘を横断し、標高314mの駟馳山(しちやま)、そして城原海岸までの約15kmのトレイルを楽しみました。朝日に照らされる鳥取砂丘や日本海のほか、浦富海岸と呼ばれる場所で見た巨大な奇岩や切り立った崖は思わず歓声を上げてしまうほど美しく壮大。
そしてトレイルの合間には、ふもとの港町にある食堂で、とれたての魚を使った海鮮丼や刺身に舌鼓。自然の恵みをたっぷりといただく旅ができます。
神奈川県と静岡県にまたがる「箱根エリア」は、1000m級の山々がぐるりと縁を描くように連なる「箱根外輪山」に抱かれた、日本有数の温泉地。首都圏からアクセスが良く、個性豊かな温泉旅館はもちろん、箱根神社や大涌谷、芦ノ湖といった見応えのある観光地、さらにはおいしいグルメなどがあり、数日間いても飽きません。
そんな箱根には、日帰り登山できるスポットがたくさんあります。例えば、箱根外輪山の北側に位置する標高1212mの金時山や、温泉旅館や人気の飲食店が立ち並ぶ強羅駅から登りはじめられる標高1169mの明神ヶ岳などがおすすめ。コースタイムは金時山で3時間半、明神ヶ岳で5時間ほどのため、温泉やグルメ、博物館巡りなど、観光と合わせて楽しむことができます。
また、どちらからも雄大な富士山を望めるのも魅力。ふもとから富士山を見上げるのとはまた違った爽快さがありますよ!
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