2023年も終わりに近づき、今年最後に登る“登り納め”の山をどこにしようか、迷っている人もいるのではないでしょうか? 山頂で美しい眺望を楽しんだり、登山仲間と山ご飯やお酒を囲んで今年の思い出を語り合ったりすれば、来年ももっと頑張ろうと思えるはず。
そこで今回は、「年末の登り納めにおすすめの西日本の山」を3つ紹介。登山初心者でも登りやすいスポットもあるので、ぜひ参考にして登山計画を立ててくださいね。良い締めくくりができますように!
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
愛媛県に位置する標高1982mの「石鎚山(いしづちさん)」。日本百名山の一つにも数えられ、冬は雪山登山が満喫できるスポットとして人気(※アイゼンなどの雪山装備が必要です)。近くに住んでいる人はもちろん、年末年始休暇など時間がある時に旅行と合わせて訪れるのもおすすめです。
標高1300m付近の山頂成就駅までロープウェイを使って約8分で一気に上ることができ、そこからは樹氷(じゅひょう)やパノラマに広がるふもとの景色、そして晴れていれば真っ青に広がる空を眺めながら登山ができます。登山の前後には、その日の安全祈願と、今年1年登山を楽しめた感謝をこめてお参りしましょう。
なお、雪山の場合は始発のロープウェイに乗って登山を開始するのがよいでしょう。ゆっくりと歩いても明るいうちに下山することができますし、枝についた霧氷もきれいに見ることができます。
鳥取県にある標高1729mの「伯耆大山(ほうきだいせん)」。中国地方の中で最も高い山であり、富士山の雄大な形に似ていることから伯耆富士、出雲富士とも呼ばれている人気登山スポットで、全国から登山客が訪れます。そんな伯耆大山もまた、年末を含む冬季には美しい雪山登山が楽しめます。
伯耆大山は標高が高いことや、日本海からの北風を受けることもあって、積雪量が多いスポット。一面真っ白の銀世界を満喫できます。10本爪以上のアイゼンやピッケル、冬靴といった本格的な雪山装備が必要ではありますが、人気スポットのためガイド付きツアーが多いのが魅力。
雪山に行きたいけれど一緒に行く人がいない、という人は、年末の時間がある休日をねらって申し込んでみるのもおすすめです。ツアーは、アウトドアショップやアウトドアブランド主催で開催されていることが多いので、ホームページなどをチェックしてみてください。
三重県と滋賀県にまたがる「御在所岳(ございしょだけ)」は、標高1212mの山。冬には美しい樹氷や迫力のある人工氷瀑(ひょうばく)がみられるスポットとして人気です。
初心者でも比較的登りやすい雪山としても知られており、年末のバタバタとした時期にも日帰りで気軽にチャレンジすることができます。初めて訪れるなら、メジャーな中道ルートを選ぶのがおすすめ。アクセスがよいほか、道迷いしにくく、危険箇所も少ないです。
また滑りやすい下山ではロープウェイを選ぶこともできるので、スキルに自信がなかったり、天候が急変したりした場合にも安心です。
山頂付近には、冬も営業しているレストランがあるため、名物のカレーうどんやラーメンなど、温かい食事が食べられるのも人気の理由。景色を眺めながらゆっくりと昼食をとって、登山仲間と山の思い出をシェアすれば、楽しい登り納めになるはずです。
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