「ランニングシューズ」をどのくらいの期間使い続けていますか? ランニングシューズの寿命はメーカーからは明確に発信されていないため、意外と知らない人も多いはず。しかし、劣化したシューズを使い続けていると思わぬケガにつながることもあり、ランニングを思いきり楽しめません。
そこで今回は、ランニングシューズの寿命や買い替え時を判断するポイント、長持ちさせる方法などを紹介します。
フリーランスのライター・編集者。元アウトドアショップ店員。富士登山をきっかけにアウトドアにはまり、登山やキャンプ、トレイルランニングなど幅広いアクティビティを一年中楽しんでいます。自身の山体験や、店員時代の接客経験を生かし、リアルで深い内容を発信!リモートワーカーのため、仕事や日常を快適かつ生産的に行うためのガジェット選びも得意です。
気に入って使い続けているシューズが、気づいたらボロボロになっていた、なんてことも多いもの。ここでは、ランニングシューズの寿命や買い替え時と判断するポイントを紹介します。
一般的なランニングシューズの寿命は500km〜700kmとされています。つまり、1週間に30kmほど走る人であれば5〜6カ月ほどでシューズの寿命が来る計算です。もちろん、それよりも走る頻度や距離が短ければ長持ちし、たくさん走る場合は早めに買い替え時が訪れます。
ただし、これはあくまでも単純計算による目安のため、劣化具合の目視や履き心地の違和感などから買い替えを判断するのが良いでしょう。
ランニングシューズにおいてソールは最も消費が激しいパーツ。特に、地面に直接触れる部分(アウトソール)は、走ることで擦れ、しだいに減ってきます。
地面から足に伝わる衝撃を吸収しきれなくなるのはもちろん、滑ってしまったり、着地する角度が変わってフォームが乱れたりと、ケガの原因になることも。アウトソールがすり減ったり、剥がれていたりする場合は、買い替えを検討するのが良いでしょう。
アッパー(シューズのソールを除いた上部)の劣化も確認したいポイント。アッパーは通気性の高いメッシュや、足あたりの優しい柔らかな素材を使用している場合が多く、ランニングを続けていると破れたり、ほつれたりすることがあります。
特に、足指の付け根周辺は走る際に曲げることが多く破れやすい部分。また、ソールとのつなぎ目も、足に引っ張られて劣化しがちなのでチェックしてみましょう。
次に、ランニングシューズを長持ちさせるコツを紹介します。ちょっとした一手間で寿命を延ばせるので、ぜひやってみてください!
ランニング後のメンテナンスによって寿命をグッと延ばすことができます。汗や空気中の湿気をたくさん吸ったシューズを放置しておくとソールのゴムやアッパーにカビが生えることも。陰干しをして乾かした後に、通気性の良いところで保管しておくのがおすすめです。また、ソールにつまった泥や小石もブラシなどで優しく取り除きましょう。
日頃のメンテナンスは、シューズの状態を確認する上でも重要。ソールの小さなはがれやキズなどは早期発見で修理できる場合も多いため、お手入れついでにチェックしましょう。
お気に入りの1足があるなら、それを毎日のように使うのではなく、2足以上を日ごとにローテーションさせて履くのがおすすめです。
ランニングを終えたシューズは、アッパーに汗や水分が染み込んだり、ミッドソールが体の重さや衝撃によって潰れたりと「疲れている」状態。1日以上休ませて乾燥させたりソールの収縮を元に戻したりすることで、シューズ本来の機能性をしっかりと生かすことができます。
特に、機能性の高い高価なシューズを購入したのであれば、ランニング専用のアイテムとして、他のシーンでは使わないようにするのがおすすめです。例えば買い物や散歩など、普段の生活でも履けばその分劣化が進みます。ハイキングなどで使う場合も、予想以上に汚れたり、ソールが痛んだりするため注意が必要です。
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