LAN環境は整っているか?
Windowsからネットワークチェック
ここではPS2 Linuxのインストールは終えているものとする。インストール過程については「PS2 Linuxインストール完全ガイド」(Linux How-To)を参考にしてほしい(後日アップ予定)。さらに,ハブを経由してWindowsマシンやダイヤルアップルータに接続されていることも確認しよう。Windowsマシン上のMS-DOSプロンプトから「ping [ps2のIPアドレス]」と指定して,次のような反応が返る状態であれば,次のステップに進もう。
C:\Documents and Settings\xxxx> ping 192.168.0.200
Pinging 192.168.0.200 with 32 bytes of data:
Reply from 192.168.0.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Reply from 192.168.0.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Reply from 192.168.0.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Reply from 192.168.0.200: bytes=32 time<1ms TTL=255
Ping statistics for 192.168.0.200:
Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),
Approximate round trip times in milli-seconds:
Minimum = 0ms, Maximum = 0ms, Average = 0ms
インストール時に「DHCP」によるIPアドレス割り振りを選択した場合には,次のようにlinuxconfで変更するのが手軽だ。
# linuxconf
Networking --> Client tasks --> Basic host information
すべての操作はtelnet経由で行おう
コマンドベースでサーバ管理
以後の操作はPS2上のキーボードで操作するのではなく,Windowsマシンからtelnet経由で行うようにしよう。ネットワーク自体が正常に利用できるかを把握でき,一般的なサーバメンテナンスを実感できるからだ。
「それではX Windowが使えないではないか…」。そんなことはない,その気になれば「X WindowをWindows上で使いたい〜PC Xサーバ編〜」や「X WindowをWindows上で使いたい〜VNC編〜」のような手段がある。
telnetを利用できるようにするためには,まず最初にPS2上のキーボードから次のように操作をしよう。行頭の「#」(コメント)を削除(Xキー)すればよい。
なお,これ以降の操作では「viエディタ」の操作が必要不可欠となってくる。操作コマンドが不明な人は「viエディタの使い方が知りたい」Tipsを参考にするとよいだろう。
# vi /etc/inetd.conf
〜中略〜
# These are standard services.
#
#ftp streamtcp nowaitroot/usr/sbin/tcpdin.ftpd -a
telnetstreamtcp nowaitroot/usr/sbin/tcpdin.telnetd
〜以下略〜
ファイルを書き込んだら,続いてinetdを再起動させることで設定が反映される。
# /etc/rc.d/init.d/inet restart
Stopping INET services: [OK]
Starting INET services: [OK]
Windowsマシン上で「ファイル名を指定して実行」→「telnet 192.168.0.200」と入力してみよう(192.168.0.200はPS2サーバのIP)。これで,次のようにログインプロンプトが表示されればOKだ。PS2 Linuxのインストール時に作成した一般ユーザー名でログインしよう。
もしもユーザーアカウントが作成されていない場合には「ユーザーアカウントを追加したい」Tipsを参考にPS2側で作成しておこう。最終的には,前述したようにtelnetサービスを停止してSSHログインをするため,この段階で「TeraTerm」をインストールしておいてもよいだろう。手順は「OpenSSHを使いたい」Tipsの後半を参考にしてほしい。
telnetログインができることを確認したら次のステップに進もう。