Exchange 2000徹底解剖
開発環境としてのExchange 2000 Server

OWAのURLコマンド

 先に説明したように,OWAは“http://サーバー名/Exchange/”や“http://サーバー名/public/”といったURLに対する要求を適時処理し,XML+DHTML(リッチクライアントの場合)もしくはHTML(リーチクライアントの場合)に変換してクライアントに送り返す。それ以外にも,さらなる拡張機能として,URLの後ろに“ Cmd=コマンド名”や“ Type=表示の種類”を追加することにより,特定の操作を実行することができるようになっている(Table 1)。

Table 1 OWAで利用できるコマンド

コマンド名意味

Cmd=

Navigatorナビゲーションバー(Fig.2-12Fig.2-16の左側に表示されているフォルダの一覧部分)を表示する
Contents見出し部分(Fig.2-12Fig.2-16の右側に表示されているメッセージの一覧部分)を表示する
New新しいメッセージを作成する
Optionsオプションの設定画面を表示する
Open指定されたメッセージもしくは予定を開く
Edit指定されたメッセージもしくは予定を編集する
Reply指定されたメッセージに対して返信を書く
ReplyAll指定されたメッセージに対してすべての返信を書く
Forward指定されたメッセージを転送する
Previewプレビューページ(Fig.2-12Fig.2-16におけるContents部分の下に位置するメッセージのプレビュー部分)を表示する

Type=

Messageメッセージとして開く
Appointment予定表として開く
Contact連絡先として開く

 たとえば,“http://サーバー名/ユーザー名/Inbox/テストメール.eml Cmd=Reply”というURLを要求すると,Fig.2-18のような返信ウィンドウが表示され,そこからテストメール.emlに対する返信操作を実行できるようになる。

Fig.2-18 Cmd=Replyを指定した例(図版をクリックすると拡大可能)
fig_18

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