米オラクルは9月22日(米国時間)、新しいコラボレーションツール「Oracle Beehive」を発表した。「Oracle Collaboration Suite」の後継で、オラクルは「ゼロから構築した新しいアプリケーション」としている。
Beehiveはチームの作業空間、カレンダー、インスタント・メッセージング、電子メールなどの機能を持つ。最大の特徴はほかのコラボレーションツールが別々の製品で提供している機能を、1つの製品で提供すること。製品内でそれぞれの機能が連携して動作するので、「コラボレーションのフラグメンテーション(断片化)を避けることができる」(米オラクルの製品開発担当 エグゼクティブ・バイスプレジデント チャック・ロズワット氏)。
クライアントやプラットフォームを選ばないのも特長。クライアントはMicrosoft OutlookやWebブラウザを使うことができ、サーバOSはWindowsのほか、Linux、UNIXに対応する。
Microsoft Exchangeの電子メールやカレンダーをBeehiveと共有することも可能。ExchangeとBeehiveが共存でき、ExchangeからBeehiveに少しずつ移行できるとオラクルは説明している。また、Exchangeと「Microsoft Office SharePoint Server」を組み合わせないとできないようなドキュメント管理がBeehiveだけで可能といい、オラクルは「(クライアントの)Outlookをパワフルなワークスペースに変える」としている。
Beehiveの基盤はOracle Databaseで、オラクルはセキュアなコラボレーション環境もアピールしている。Oracle Databaseのログ管理機能、監査機能、ドキュメント管理機能などを使うことができ、共同作業における文書管理やコンプライアンス対応を向上させるという。
社内にサーバを設置するオン・プレミス、「Oracle On Demand」によるホスティングと2つの形態で提供する。価格は1ユーザー当たり120ドル。金融機関など規制が厳しい業種、コールセンターなど特別なビジネスプロセスが必要な業種を主なターゲットにする。
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