コ・レジストレーション(こ・れじすとれーしょん)情報システム用語事典

co-reg / co-registration / 共同登録

» 2011年07月27日 00時00分 公開
[@IT情報マネジメント編集部,@IT]

 ユーザーがある事業者に個人情報の開示・登録などを行った時、第三者(広告主)が別の提案を行い、承諾が得られればユーザー情報が広告主にも提供されるモデルのこと。

 コ・レジストレーションは特にWebの世界でユーザーが何らかの行為を行った時に、第三者が行うレコメンデーションとして展開されるものを指す。例えば、「料理サイトでレシピのダウンロードをした人に食品会社が試供品の提供を案内する」「ビジネス書の購入者に経済誌の定期購読を提案する」といったようなものだ。提案目的が個人情報の獲得ならばリードジェネレーション、販売や契約ならばクロスセルの一種と言える。

 推奨された提案の申し込みを行うに当たって、すでに入力済みの個人情報を再利用する点が単なる連動広告と異なる。ユーザーの入力の手間を低減するという意味では、広義には「商品比較サイトで、競合商品・関連商品の資料を一括請求できる」「1つの転職サイトに入力すると、複数の人材紹介会社に同時に登録できる」といったサービスも、コ・レジストレーションの範疇(はんちゅう)に入れていいかもしれない。ただし、元の個人情報では不足する場合には、追加情報の入力が求められることもある。

 現在、コ・レジストレーションが注目されているのは、リードジェネレーション広告の世界でである。従来型(会員型)のリードジェネレーションが個人情報の第三者提供についてユーザーの事前承諾を必要とするのに対して、コ・レジストレーション型リードジェネレーションでは都度承諾となる。このため、明確なメンバーシップや会員規約のないユーザー情報を第三者提供に利用する方法として有効と考えられている。

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