Mozilla Foundationの電子メールクライアント「Thunderbird」の次期リリース1.1では、フィッシング詐欺の疑いがあるサイトをユーザーが訪れると警告する機能が加わる予定だ。
フィッシング詐欺では銀行などのURLを装って偽のアドレスにユーザーを誘導し、口座番号などを入力させる手口が横行しているが、Thunderbirdの開発に参加しているヘンリック・ジェマル氏のブログとバグ報告サイトのBugzillaに掲載された情報によれば、Thunderbirdで提供予定の「フィッシング検出」機能では、フィッシングと思われるURLをユーザーがクリックすると、サイトを開く前にポップアップで警告を表示する。
ユーザーに警告するのは、表示されているURLのホスト名が実際のホスト名と一致しない場合、および数字のIPアドレスが使われている場合。「ThunderbirdではこのURLは怪しいと考えます」というメッセージが出るようにする。
「まだ開発の余地があるのは確かだが、これによって明らかな詐欺はある程度検出できるようになる」とジェマル氏は説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR