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» 2009年05月18日 10時00分 公開

「Zシリーズ」のクリアパネル、Wスキャン倍速を徹底解剖:東芝「REGZA」、画質にかけた3つの挑戦 (3/3)

[本田雅一,PR/ITmedia]
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利用シーンが広がった「レゾリューションプラス2」

 最後に「レゾリューションプラス2」についても触れておこう。

 レゾリューションプラスは、昨年、東芝が実用化した再構成法による超解像技術のことだ。映像ソースが持つ情報をギリギリまで引き出し、単純にシャープネスを上げるのではなく、より深いディテールと多くの映像情報を引き出す。

 しかし従来のレゾリューションプラスは、1440×1080ピクセルで放送されている地上デジタル放送と一部のBSデジタル放送番組、DVDソフトのようなSDコンテンツでしか効果を発揮できなかった。さらに、もっと細かく追求するならば、同じ1920×1080ピクセルあるいは1440×1080ピクセルの映像でも、実質的にどこまでの精細度があるかは映像そのものの質による。ご存知のように、標準解像度(SD)の映像をハイビジョンにアップコンバートして放送しているものや、何らかの原因で解像感に乏しい映像も残念ながら少なくはないからだ。

photo レゾリューションプラス2の仕組み。一度ダウンコンバートした画面と元の映像を比較し、その結果を処理に反映することで精度を上げる

 そこでレゾリューションプラス2では、事前に再構成処理を行う映像の精細度を分析し、入力された信号の実質的な解像度に合わせて再構成処理を行う。こうすることでどんな映像ソースであっても(アップコンバートされた解像度の乏しい映像でも)、最適な再構成処理が行えるようになっている。

 従来の機能にとどまらず、さらに改良を加えたREGZAの挑戦、第3弾だ。

 この効果は放送局側でアップコンバートされた映像で顕著な効果があるが、DVDソフト再生においても非常に良い結果をもたらす。昨今のDVDプレーヤーの多くがHDMI出力時のアップコンバート機能を持っている。その場合、REGZAには1080pで映像が入力されるが、当然ながらもとのDVDにはそこまで多くの情報はない。しかし、レゾリューションプラス2は入力が1080pであっても、DVD解像度であることを検出し、適した再構成処理を行って高画質に映像を見せてくれるのである。

 これにより、従来に比べて超解像技術の活躍の範囲が大きく広がった。例えばフルHDクリアパネルの採用。その効果は色純度や解像感といった面で優位性があると書いたが、開発側はそれでもなお、採用に関して悩んでいたようだ。半光沢パネルに消費者が慣れている中で拒絶反応が起きないかというマーケティング面での心配があったからだ。しかし、それでもなお、全光沢仕上げの採用へと行き着いたのは、実はREGZAらしい画質本位の考えがあったからだ。

 Wスキャン倍速やレゾリューションプラス2といった技術が投入され、今回のレグザは同じ映像ソースでも従来より高精細な動画表示を行えるようになった。同じ映像ソース、同じ解像度でも実際に見た人が感じる精細度は違う。そうした”実質的な解像度・精細感”が上がったことで、拡散を抑え気味にした半光沢処理であっても、無視できない画質低下が起こってしまうことを、開発者たちは許せなかったのだ。

 マーケティング優先ではなく、画質優先、ユーザー体験優先を徹底するREGZAの商品企画、製品開発チームのポリシーが垣間見えるエピソードといえるだろう。一時的なリスクで前へを進むことを恐れないという、彼らなりの挑戦がフルHDクリアパネルの採用なのである。

画質だけじゃない“Z”の魅力

 REGZAの新しい「Zシリーズ」が持つ魅力は画質だけではない。むしろ、市場ではUSBハードディスクへの録画やネットワーク接続機能、使いやすいリモコンや番組表など、利便性や機能性の高さの方が評価されているではないだろうか。

 しかし、そうした機能の高さも、テレビの基本である画質がおろそかになっていては評価されないものだ。きちんと毎回、その時点の技術で実現できる高画質化の要素を盛り込んでいるからこそ、利便性や機能性も際立つ。

 今回も新しいトレンドを取り込みつつ、画質面を進化させてきたREGZAだが、その背景には、視聴環境に合わせて自動的に画質を調整する「おまかせドンピシャ高画質・プロ」があることも、最後に付記しておきたい。どんなに細かく繊細な絵作りをしても、テレビを設置している環境に合った画質の微調整が施されなければ、技術者のコダワリも空回りにしかならない。

 これまで積み重ねてきた、そして新たに導入した高画質化のための創意工夫を、エンドユーザーが実際のリビングルームで体感してもらえる。改めて新モデルの「42Z8000」を試用して感じたのは、そうした購入後に購入者が感じる“体験”を上質なものにしようという、作り手側の真剣な思いだった。

解説2:HDMIフォーマット詳細表示とは?

photo HDMIフォーマット詳細表示

 BDプレーヤーやAVアンプなど、ちょっといい機材を使っている人なら、映像や音声の設定にも注意していることだろう。そんな人に使ってほしいのが、REGZAに新しく搭載された「HDMIフォーマット詳細表示」。メニューで“詳細表示”をオンにすると、HDMIに入力されている信号をREGZAが識別し、解像度からアスペクト比、色深度、色空間、RGB/YUVの区別、さらにはクロマフォーマットまで、細かく表示してくれる。設定を間違えていると、せっかくの高性能な機材も真価を発揮できない。HDMIフォーマット詳細表示で出力信号をチェックしよう。


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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2009年6月17日