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LEDバックライトに“W録”、東芝「REGZA」がほぼ全面リニューアル

» 2009年04月07日 20時53分 公開
[芹澤隆徳,ITmedia]

 東芝は4月7日、液晶テレビ「REGZA」(レグザ)の新製品として、3つの“Z”シリーズを含む4シリーズ12機種を発表した。先月リリースした省エネタイプの「C8000」、およびエントリーモデルの「A8000」を含め、合計6シリーズ22機種が2009年春のラインアップ。継続販売は、デザインコンシャスモデルの「FH7000シリーズ」のみという、ほぼ全面リニューアルとなった。

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 注目のZシリーズには、「Z7000」シリーズの後継にあたる「Z8000」、HDD内蔵の「ZH8000」にくわえ、同社初のLEDバックライトを搭載したハイエンドモデル「ZX8000」が登場した。いずれも光沢仕上げの「フルHDクリアパネル」を採用したほか、倍速駆動と黒挿入を組み合わせた「Wスキャン倍速」、進化した超解像技術「レゾリューションプラス2」など見どころが多い。また録画機能が初めて2番組同時録画の「おでかけW録」に対応。ネットワーク機能では、「テレビ版Yahoo!JAPAN」がメニューに追加された。(→REGZA史上“最強”、新Zシリーズ詳報)。

photophoto ZX8000と従来機の画質比較(左)。Zシリーズは2番組同時録画をサポート(右)
photophoto Zシリーズは「テレビ版Yahoo!JAPAN」に対応

 発表会で、あいさつに立った同社デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部の大角正明事業部長は、「37V型〜42V型のシリーズ別販売構成比を見ると、Z/ZHシリーズがエントリーモデルより“はるかに”多く売れていることが分かる。画質やHDD録画が高く評価された結果」として、Zシリーズの好調さをアピール。フラグシップモデルの販売数量が多いことが同社の強みであり、積極的なラインアップ展開で「ユーザーの期待値を常に超え続ける」とした。「2009年秋には“Cellレグザ”を商品化する。ユーザーの期待に応える商品をどんどん出していきたい」(大角氏)。

photophoto 37〜42V型のシリーズ別販売構成比(出典はGFKジャパン)と東芝デジタルメディアネットワーク社テレビ事業部の大角正明事業部長

 シリーズのおよそ半分が“Z”となるに伴い、各シリーズの位置づけも微妙に変わった。これまで小型サイズだけだったAシリーズには32V型と26V型が追加され、中型までを含むベーシックモデルに格上げ。「従来のCシリーズのような位置づけになった」(同社)。そのC8000シリーズは、既報の通り低消費電力の倍速モデルとなり、今回新たに共通プラットフォームの録画モデル「H8000」シリーズが加わった。H8000シリーズは、300GバイトのHDDを内蔵しているほか、従来機のe-SATAに代えてUSB接続の外付けHDDが増設できるようになった。

 各シリーズの詳細は以下の通り。なお、Z/ZH/ZX8000シリーズの詳細については、別記事を参照してほしい。

A8000シリーズ(追加モデル)

photo 「32A8000」

既発表の19V型/22V型にくわえ、26V型の「26A8000」と32V型の「32A8000」を新たにラインアップしたスタンダードシリーズ。どちらも1366×768ピクセルのVAパネルを採用し、地上デジタル、BSデジタル/CS110度デジタル、地上アナログのチューナーを搭載する。HDMI入力は2系統。

製品型番 26A8000 32A8000
画面サイズ 26V型 32V型
チューナー 地上デジタル×1、BSデジタル/CS110度デジタル×1、地上アナログ×1
倍速駆動 なし
録画機能 なし
自動画質調整 おまかせドンピシャ高画質
HDMI入力 2系統
実売想定価格 11万円前後 12万円前後
発売時期 4月25日

H8000シリーズ

photo 「42H8000」

先月リリースした“エコREGZA”こと「C8000」にHDDを追加した録画モデル。新たに32V型/37V型にも120Hz駆動の「倍速・モーションクリア」を搭載したほか、「おまかせドンピシャ高画質」、InstaPort対応のHDMI端子などスペックの底上げを図っている。また、外付けHDDのインタフェースは、「熱いご要望に応えて」(同社)従来のe-SATAからUSBに切り替えた。2番組同時録画には対応していない。HDMI入力は4系統。

製品型番 32H8000 37H8000 42H8000
画面サイズ 32V型 37V型 42V型
チューナー 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度デジタル×2、地上アナログ×1
倍速駆動 倍速モーションクリア
録画機能 300GバイトHDD内蔵、USB接続の外付けHDD対応
自動画質調整 おまかせドンピシャ高画質
HDMI入力 4系統
実売想定価格 18万円前後 25万円前後 30万円前後
発売時期 5月下旬 6月上旬 5月下旬

Z8000シリーズ

photo 「47Z8000」

同社では初めて光沢仕上げの「フルHDクリアパネル」を採用した新“Z”シリーズ。IPS方式の倍速駆動パネルに黒挿入を組み合わせた「Wスキャン倍速」、超解像技術の「レゾリューションプラス2」などで画質を向上させ、さらに録画機能(別途USB HDDかNASが必要)では2番組同時録画「おでかけW録」をサポート。ヤフーの新サービス「テレビ版Yahoo!JAPAN」「ひかりTV」「アクトビラ」、DLNAサーバ機能などネットワーク機能も充実している。HDMIは4系統。

製品型番 37Z8000 42Z8000 47Z8000
画面サイズ 37V型 42V型 47V型
チューナー 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度デジタル×2、地上アナログ×1
倍速駆動 Wスキャン倍速
録画機能 USB接続の外付けHDD、LAN HDD(NAS)対応。おでかけW録
自動画質調整 おまかせドンピシャ高画質・プロ
HDMI入力 4系統
実売想定価格 27万円前後 32万円前後 37万円前後
発売時期 5月中旬 4月25日 5月上旬

ZH8000シリーズ

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Z8000シリーズに300Gバイトの内蔵HDDを追加した録画モデル。ラインアップは47V型と55V型の2種類。Z8000とサイズは異なるが、同様のIPS方式フルHDクリアパネルを搭載している。

製品型番 47ZH8000 55ZH8000
画面サイズ 47V型 55V型
チューナー 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度デジタル×2、地上アナログ×1
倍速駆動 Wスキャン倍速
録画機能 300GバイトHDD内蔵、USB接続の外付けHDD、LAN HDD(NAS)対応。おでかけW録
自動画質調整 おまかせドンピシャ高画質・プロ
HDMI入力 4系統
実売想定価格 40万円前後 50万円前後
発売時期 5月上旬 5月中旬

ZX8000シリーズ

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LEDバックライトとエリア制御により、200万:1のダイナミックコントラストを実現したハイエンドモデル。またZシリーズの中で唯一ブーメラン型スタンドを採用しないなど、画質・外観ともにスペシャルな位置づけだ。画面サイズは46V型と55V型で、どちらもVA方式のクリアパネルを採用している。そのほかのネットワーク機能や録画機能(別途USB HDDかNASが必要)はZ8000/ZH8000シリーズと共通だ。HDMIは4系統。

製品型番 46ZX8000 55ZX8000
画面サイズ 47V型 55V型
チューナー 地上デジタル×2、BSデジタル/CS110度デジタル×2、地上アナログ×1
倍速駆動 Wスキャン倍速
録画機能 USB接続の外付けHDD、LAN HDD(NAS)対応。おでかけW録
自動画質調整 おまかせドンピシャ高画質・プロ
HDMI入力 4系統
実売想定価格 50万円前後 60万円前後
発売時期 6月下旬 7月上旬

余談

今回の新製品発表会は、「ららぽーと豊洲」内にあるシネマコンプレックス「UNITED CINEMAS」のスクリーンを貸し切るという斬新なスタイルで行われた。開幕を告げるブザーに始まり、大画面に映し出される“どこかで見たようなロゴマーク”、予告編っぽい製品紹介映像など、随所に映画ライクな演出。同社の意気込みを感じさせた。

photophotophoto 「UNITED CINEMAS」。普段は上映中の撮影はできません
会場名 UNITED CINEMAS 10番スクリーン
画面サイズ とても大きい
駆動方式 DLP Cinema&ヤマハ音響システム(本当)
収容人数 423人(6組12席のプレミアム・ペアシートを装備)
レンタル費用 非公開

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